RPAは「弱者が使うツール」だ、改善ではなく改革できる組織を目指せ
お題:「働かせ方改革」と皮肉られる日本の働き方改革の行方
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スタート以来、日経 xTECHの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第6回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。
第6回のお題は「『働かせ方改革』と皮肉られる日本の働き方改革の行方」。答える識者の2番手はケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズのバイスプレジデントの白川克氏だ。変革プロジェクトのコンサルタントである白川氏は、自身の経験から「働き方改革」などのバズワードを旗印にしたプロジェクトはうまく行かないと斬って捨てる。(編集部)
白川 克(しらかわ まさる)
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ バイスプレジデント

中堅ITベンダーでシステム開発を経験後、2000年ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズに入社。以来、IT投資計画策定、人事、会計、販売管理、顧客管理、ワークスタイル改革、全社戦略立案などのプロジェクトに参加。プロジェクトをやりながらリーダーを育成することと、ファシリテーションが武器。著書には『業務改革の教科書』(日本経済新聞出版社)、『リーダーが育つ変革プロジェクトの教科書』(日経BP)などがある。
【質問1】企業や役所の働き方改革ブームをどう見るか
【回答】働き方改革を変革プロジェクトの旗印にしてはいけない
【質問2】RPAやテレビ会議などデジタル活用の問題点は?
【回答】どうしても必要ならばRPAを使えばよいが、その確率は低い
【質問3】真の生産性向上や創造的な仕事を実現する策はあるか
【回答】「働きがいを高める」を突き詰め、ガチで業務改革に取り組むべし