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 スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第30回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第30回のお題は「2021年展望、アフターコロナにおける『バッド』シナリオ」。今回は拡大版として8人の識者にテレワークやDX(デジタルトランスフォーメーション)の行く末について、あえて「意地悪く」展望してもらった。4番手は、外資系ITベンダーでCTO(最高技術責任者)などを務めた元・東京理科大学大学院教授の田中芳夫氏だ。「このままでは日本人の生活レベルが新興国に比べて見劣りするものになる」と予言する田中氏の警告とは。(編集部)

田中 芳夫(たなか よしお)
元・東京理科大学大学院教授
田中 芳夫(たなか よしお) 1949年生まれ。大学卒業後に大手重工業メーカーに入社しシステム開発などを担う。1980年に外資系コンピューターメーカーに転職しシステム・製品開発に従事。日本のPCの標準化にも尽力。2005年に外資系ソフトウエア企業に初代CTOとして入社。2007年より国立研究開発法人に参画するとともに、東京理科大学大学院にてソフトウエア開発、技術戦略などを講義。現在、ものこと双発推進代表理事、国際大学グロコム上席客員研究員。
【質問1】テレワーク疲れのサラリーマン続出、新常態は定着するか
【回答】新常態を楽しめばよい、元に戻そうとする旧体制はやがて消える
【質問2】世間は空前のDXバブル? 破裂する可能性はあるか
【回答】 DXバブルは破裂するのではなく忘れ去れるのみ、その後どうなるかが問題
【質問3】行政のDXの行方は菅政権の求心力次第か
【回答】デジタル庁に集める人材次第、政権に対する求心力もDX の「X」を実現できるかが鍵