全3772文字
スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第30回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。
第30回のお題は「2021年展望、アフターコロナにおける『バッド』シナリオ」。今回は拡大版として8人の識者にテレワークやDX(デジタルトランスフォーメーション)の行く末について、あえて「意地悪く」展望してもらった。5番手は、土木設計の技術者として従事した後、IT担当に転じて長くCIO(最高情報責任者)を務めた木内里美氏だ。日本のDX、特に行政のDXの問題点に鋭く斬り込む。(編集部)
木内 里美(きうち さとみ)
SANTA 会長
SANTA 会長

【質問1】テレワーク疲れのサラリーマン続出、新常態は定着するか
【回答】アフターコロナではワークスタイルが二極化、多くの会社は従来型に戻る
【質問2】世間は空前のDXバブル? 破裂する可能性はあるか
【回答】 DXはBPRの勘違いを踏襲、だがDXバブルは破裂するほど大きくはない
【質問3】行政のDXの行方は菅政権の求心力次第か
【回答】「2025年の崖」に落ちるのは民より官、デジタル庁は企画立案機能を発揮できるのか