
(写真:123RF)
自社ビジネスの変革を目指して多くの企業が取り組むDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクト。いくつもの成功事例が出ている一方で、苦戦している企業も少なくありません。基幹系システムの開発と同じ進め方をすると、DXプロジェクトでのシステム開発はうまく進みません。複数企業のDXプロジェクトの運営を手掛けてきた筆者が、DXプロジェクトをうまく進めるためのポイントを解説します。
自社ビジネスの変革を目指して多くの企業が取り組むDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクト。いくつもの成功事例が出ている一方で、苦戦している企業も少なくありません。基幹系システムの開発と同じ進め方をすると、DXプロジェクトでのシステム開発はうまく進みません。複数企業のDXプロジェクトの運営を手掛けてきた筆者が、DXプロジェクトをうまく進めるためのポイントを解説します。
DXプロジェクトのチーム編成において特徴的なのは、ユーザー側の多くの部門が関わる可能性があることです。多様なメンバーをうまくまとめるには、部門横断的なチームを組成し、役員クラスを意思決定者として巻き込むことが求められます。
デジタルトランスフォーメーション(DX)という不確実性の高いプロジェクトでは、アジャイル開発が適していると思われがちです。反復的に開発を行い、徐々にと完成形に近づけていくスタイルです。しかしアジャイル開発を成功させるには、いくつかの前提条件を満たすことが必要です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)案件のシステム開発の流れは、基幹系システムとは異なります。このことを十分に意識していないと、プロジェクトは行き詰まります。
サービス要求や業務要求の整理作業にプロジェクトマネジャーとしてどう関わるべきでしょうか。サービス要求や業務要求を決めるのはユーザーだから、ただ待っていればいい、という発想ではDX案件は決してうまくいきません。
DX案件には成功事例も出ていますが、苦戦している企業も多数あります。ITベンダーなどDX案件を受託する側としても、DXをリードできる人材がいない、どう進めたらいいか分からないという課題を抱えている会社が多いのではないでしょうか。