全4061文字
PR

 また、既存システムと接続する場合のインターフェースの仕様も、②の段階で確実に調整しておく必要があります。インターフェース仕様は接続先のシステムにも影響があるため、アジャイル開発といえども、容易に変更できない部分です。

 テスト工程以降は、アジャイル的な進め方は基本的に適していません。複数の関係者の間で整合性を取る必要がある、既存システムと連携する、高いレベルの品質保証が求められる、といった場合、品質保証の必要性の観点から、結合テスト以降の工程はウオーターフォール的に手順を追って進めることになります。

二者択一ではない

 今回見てきた通り、DXプロジェクトを担当する立場になったら、「新しいサービスだからアジャイル開発だ」と思い込まずに、まずはプロジェクトがアジャイルに適しているのか、アジャイルに必要なチーム体制が整えられるのかをチェックしましょう。仮にアジャイル開発が難しい場合、部分的にアジャイルを取り入れる方法を考えましょう。

 DXプロジェクトにおいては、開発プロセスの選び方はアジャイルか、ウオーターフォールか、2つに1つではありません。それぞれの良い部分を取り入れて進めていくことが、プロジェクトを成功に導くポイントです。

下田 幸祐
JQ 代表取締役社長
2001年、早稲田大学政治経済学部卒業。アクセンチュアに入社し、官公庁本部で大規模開発プロジェクトにおける開発やプロジェクト推進、情報化戦略計画策定など幅広い業務に携わる。2007年、マネジャー昇進後に退社し起業。自社Webサービスの企画・開発・運営を行いつつ、大手企業の新規事業の戦略立案、アプリやシステム開発プロジェクトのプロジェクトマネジャーを歴任。得意領域はAI・IoTを活用したサービス開発などのDX案件や、新事業・サービス案件、デジタルマーケティング基盤構築案件など。