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チャンネルを自動設定にして、こまめにルーターを再起動

 Wi-Fiは、5GHz帯を20MHz、2.4GHz帯を22MHzごとの帯域幅でさらに細かく区分して使っている。その一つひとつを「チャンネル」または「チャネル」と呼ぶ(本記事では、チャンネルと記載)。周囲で使われているWi-Fiネットワークとチャンネルが重複すると、電波干渉が発生して通信に影響が出る。周囲で使っていないチャンネルを選ぶのが理想だ。

 最近のWi-Fiルーターは、周囲の電波状況を把握して利用者が少ないチャンネルに自動設定できる製品が多い。その場合、チャンネル設定は変えなくてよい。だが多くのWi-Fiルーターは、電源投入時または再起動時に、周囲の電波状況をチェックしてチャンネルを決める。そのため時間が経過して電波状況が変わった場合、自動設定したチャンネルが最適とは限らない。そこで、チャンネルを自動設定のまま使うのであれば、常に通信への影響のないチャンネルで利用できるように、Wi-Fiルーターをこまめに再起動しよう。

 Wi-Fiルーターの中には、周囲の無線LANの利用状況を把握し、チャンネルを自動的に切り替える機能を持つ製品もある。その場合は、その機能を有効にしておくとよい。

 チャンネルはWi-Fiルーターとクライアントで同じに設定する必要がある。とはいえクライアント側の設定がWi-Fiルーターに接続する「インフラストラクチャーモード」である場合、クライアント側のチャンネル設定は不要だ。

チャンネル設定も見直そう。自動設定になっていればそれでよいが、こまめに再起動するように心がけよう。画面はバッファロー「WSR-2533DHP2-CB」の設定
チャンネル設定も見直そう。自動設定になっていればそれでよいが、こまめに再起動するように心がけよう。画面はバッファロー「WSR-2533DHP2-CB」の設定
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最近はチャンネルを動的に切り替えられるWi-Fiルーターもある。画面はAterm WG2600HP3(NECプラットフォームズ)の設定。「オートチャネルセレクト機能」がそれで、「使用する(標準)」は電源を投入したときに最適なチャンネルを選択する。「使用する(拡張)」は動的にチャンネルを切り替える
最近はチャンネルを動的に切り替えられるWi-Fiルーターもある。画面はAterm WG2600HP3(NECプラットフォームズ)の設定。「オートチャネルセレクト機能」がそれで、「使用する(標準)」は電源を投入したときに最適なチャンネルを選択する。「使用する(拡張)」は動的にチャンネルを切り替える
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手動でチャンネルを設定するなら周囲の状況をチェック

 チャンネルを手動で設定する場合は、設定前に付近の電波の利用状況を確認するとよい。例えばPCなら、Microsoft Storeで入手できる「WiFi Analyzer」(‪Matt Hafner氏作)というフリーのアプリを使うと、周囲の電波の利用状況を視覚的に確認できる。

「WiFi Analyzer」(Matt Hafner‬氏作)の画面。周囲のアクセスポイントが利用するチャンネルを視覚的に確認できる。グラフの山が高いほど電波状態が良いため、それとかぶらないようにWi-Fiルーターのチャンネルを設定すればよい
「WiFi Analyzer」(Matt Hafner‬氏作)の画面。周囲のアクセスポイントが利用するチャンネルを視覚的に確認できる。グラフの山が高いほど電波状態が良いため、それとかぶらないようにWi-Fiルーターのチャンネルを設定すればよい
(出所:Matt Hafner‬氏)
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 チャンネルは、2.4GHz帯は1~13チャンネル(一部の製品は1~14チャンネル)、5GHz帯は36~64、100~140チャンネル(いずれも4の倍数のみ利用)を利用できる。2.4GHz帯の場合、番号が近いチャンネルで周波数が重複しており、電波干渉が発生しやすい。例えば1チャンネルの周波数のほとんどが2~5チャンネルと干渉している(下のグラフを参照)。

2.4GHz帯のチャンネル配置を表した。1つのチャンネルが22MHzの帯域を使うのに対し、1~13チャンネルは5MHz単位で区切られているため、隣り合ったチャンネル同士は必ず電波干渉が起こる
2.4GHz帯のチャンネル配置を表した。1つのチャンネルが22MHzの帯域を使うのに対し、1~13チャンネルは5MHz単位で区切られているため、隣り合ったチャンネル同士は必ず電波干渉が起こる
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 チャンネルを手動で設定する場合、2.4GHz帯は「1」「6」「11」「14」と電波が干渉しないよう5チャンネル飛ばしで使うのが好ましい。14チャンネルのみ周波数が若干離れた場所にあるため、電波干渉を気にせず使える。ただし14チャンネルは、対応していない機器があるので使いにくい。

 5GHz帯の場合、1つのチャンネルが使う20MHz間隔でチャンネルが区切られており、このような問題は発生しない。周囲の電波状況を確認し、空いているチャンネルに設定しよう。