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ユーザーを選ぶが、ハマル人にはとことんハマる

 筆者が最後に購入したミニノートPCは、2009年にソニーが発売した「VAIO Type P」だった。もう動作しないのだが気に入っていたモデルなので保管してある。VAIO Type Pを手に取るとデザインの完成度の高さと重さのバランスの良さに感心する一方で、利用したときのもっさりとした挙動にがっかりしたことを思い出す。

文句を言いつつも使い倒した「VAIO Type P」。ソニーが2009年に発売した
文句を言いつつも使い倒した「VAIO Type P」。ソニーが2009年に発売した
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 筆者にとってOneMix3とは、「完璧なVAIO Type P」だ。Windows 10が普通に動作し、原稿作成やWebブラウズと言った軽作業を難なくこなす機能性が、手のひらサイズの美しいボディーに凝縮されている。キーボードの配列にはちょっと悩む部分があるが、現在筆者がミニノートPCに求める要素は網羅している。とても良い買いものだったと思う。

 ただ、そうした強い思い入れのないユーザーにとってOneMix3が優れているかと言われると難しいところだ。ExcelやPowerPointを利用した仕事が中心なら、まず画面の小ささが気になる。文字を見やすい大きさにすると情報の表示能力が絶対的に足らなくなる。キーボードが英語配列で、しかもいくつかのキーがとんでもない位置にあることもデメリットになるだろう。

 しかし、OneMix3はこれでいいのだ、と筆者は思う。キー配列を修正するとキーピッチが犠牲になる。液晶を大きくすると本体も大きくなる。8型タブレットを入れて持ち歩いている筆者のバッグには、当然ながら入らなくなる。

 OneMix3は不便さを我慢して使うような製品ではない。作業効率重視のビジネスパーソンには、似たような重さで一般的なキー配列を採用する13~14型液晶の軽量ビジネスノートPCがお薦めだ。しばらく前は、こうした筆者の好みにぴったり合う製品が少なかった。ミニPCの選択肢がまた増えて、幸せな時代になったと感じている。