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 釈迦に説法かもしれませんが、ブロックチェーンは分散化されたパブリックデータベースで取引情報をチェーン上に保存して、改ざんから守り、データの整合性を保証します。ブロックチェーンはP2P(ピア・ツー・ピア)ネットワークで構成され、それぞれのノードやエンドポイントは平等です。全てのノードの完全なコピーが保存されます。

 この仕組みにより誰がデータにアクセスしたか監視と確認、記録が可能です。競合相手でも異業種でも、データ連携やシステム共有が可能となります。トークンは複雑なポイント制度に代わる重厚なシステムであります。

 上図のスマートコントラクトとは簡単に申し上げると契約の自動化技術です。契約がプログラムで機械的に実行されるうえに契約の履歴が公開基盤上に記録されます。こうした特徴から安全性が高いといわれています。

 次に「データ道の駅」をご説明しましょう。サービス向けのアプリケーション開発環境で、いわゆるオープンAPIプラットフォームであります。「雲の宇宙船」の機能をみじん切りにし、単独のアプリやAPIでクラウドアプリケーションを構成します。さらにAPIゲートウェイを配置し、決済機能や検針システム、保安システムなど個別の機能やシステムだけを利用したいという他社との連携も可能になりました。

 いわば「データ道の駅」はシェアリングエコノミーの創造基盤でもあります。BtoB、BtoC、CtoC、BtoBtoC、BtoCtoB、あらゆるビジネスモデルやオープンイノベーションの基盤になるのが「データ道の駅」の本質であります。

「データ道の駅」の概要
「データ道の駅」の概要
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X-Roadとブロックチェーンを実装、コールセンターを一元化へ

 「雲の宇宙船」や「データ道の駅」を利用して、当社は既に様々な企業との異業種連携を実現しています。例えばビットコインで決済していただけるとガス料金を毎月100円値引きしますし、宅配水を同時に契約していただくと毎月300円値引きになります。ほかにもインターネットの光回線や店舗向け動画配信などの企業と連携しています。

 最終的には異業種同士の決済やコールセンターの一元化などを目指しています。連携してそれぞれのコア事業を担保しつつ、連携メリットを料金的にも受益者ストレスの解消と利便性確保のためのシナジーを創出し、決済やコールセンターの一元化を目指しています。ブロックチェーンや「X-Road」やワンIDにより、各社別々にコールセンターを持つのではなく、消費者にとってワンストップのサービスを実現します。