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 埼玉県越生町の滝沢橋で2019年2月、ビデオ通話を利用した「遠隔診断」の実証試験が行われた。主催したのは、埼玉県内の自治体などでつくる埼玉県道路メンテナンス会議だ。

大宮国道事務所の防災対策室。3台の大型モニターに、現地からの映像や図面などの資料を映した(写真:国土交通省大宮国道事務所)
大宮国道事務所の防災対策室。3台の大型モニターに、現地からの映像や図面などの資料を映した(写真:国土交通省大宮国道事務所)
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 点検コスト削減のため、自治体の職員が自ら橋などを点検するケースは少なくない。メンテ会議では、こうした自治体を技術面で支援するため、事務局である国土交通省大宮国道事務所に相談窓口を設けている。

 窓口を担当する同事務所の中山雄一・道路構造保全官によると、自治体からメールで損傷写真などを送ってもらっても、必要な箇所が写っていないため、何度もやり取りが必要になる場合がある。

 「テレビ会議のようなシステムで現地と会話をしながら見たい箇所を映してもらえれば、もっと効率化できるのではないか」。こう考えて、遠隔診断を試すことにしたという。

 越生町の職員2人と中山道路構造保全官、メンテ会議の事務局から3人の計6人が現地で対応。一方、大宮国道事務所の防災対策室に橋梁の専門家などが集まり、ビデオ通話で現地からの相談に応じた。