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 がんの診断と治療分野で、検査の技術革新が著しい(図1)。診断では、できるだけ早期にがんを発見する検査の開発が進む。治療では、がんの特徴に合わせた抗がん剤を投与するため、多種類のがんの遺伝子変異を調べる検査が実用化された。がん検査の分野で、様々な企業が事業拡大の機会をうかがっている。

図1:診断と治療の場面で利用するがん検査の実用化が進む
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図1:診断と治療の場面で利用するがん検査の実用化が進む
(図:日経 xTECH)

 ほんの少量の血液から、がんを早期発見する検査が現実的になってきた――。がんは早期に見つかれば見つかるほど、手術で取り除いたりすることで治りやすくなる。だがこれまで、(1)早期のがんを見つけるために血中の何を目印にすればよいのか、(2)その目印を感度良く検出するにはどうすればよいのか――が主なハードルとなり、早期発見の検査の実用化に至っていない。ここにきて、国立がん研究センターなどによる基礎研究と、東レや東芝など日本の会社の技術が一体となり、少量の血液からがんを早期発見する技術の実用化が急ピッチで進んでいる。

 特に東レは現在、少量の血液から膵臓(すいぞう)がんと胆道がんの早期発見を行う検査キットの承認申請に向けて臨床試験を実施している。「申請後、承認されれば世界初の検査となる」と東レ代表取締役副社長で技術センター所長(CTO)の阿部晃一氏は胸を張る。他の企業に先駆けて東レの開発が進んでいるのは、解析チップの検出感度を高めることに成功したからだ。