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 「渋谷スクランブルスクエア」には、ほとんど知られていない地下トンネルがある。このトンネルを通れば、渋谷スクランブルスクエアの下まで車で行くことができる。ただし、通行できるのは搬入車両などだけで、一般車両は入れない──。

 前回、このコラムで、渋谷スクランブルスクエアの地下にあるトンネルの存在を明らかにした。

渋谷スクランブルスクエアと渋谷ストリームを結ぶ地下トンネル。一般車両は通れない。長さは数十メートルしかないが、工事は難しかった(資料:東急建設)
渋谷スクランブルスクエアと渋谷ストリームを結ぶ地下トンネル。一般車両は通れない。長さは数十メートルしかないが、工事は難しかった(資料:東急建設)
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 渋谷スクランブルスクエアは、渋谷駅の真上に立つ超高層ビルだ。2019年11月に開業し、屋上には渋谷のスクランブル交差点を見下ろせる展望台「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」がある。渋谷の街の新しいランドマークである。

渋谷駅の真上に立つ超高層ビル「渋谷スクランブルスクエア」の夜の様子(写真:日経アーキテクチュア)
渋谷駅の真上に立つ超高層ビル「渋谷スクランブルスクエア」の夜の様子(写真:日経アーキテクチュア)
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 地下トンネルをつくったのは、渋谷スクランブルスクエアには建物の周りにも地下にも駐車場がないからだ。しかし、荷物を運び入れるアクセスルートだけは整備する必要があった。そのため、近隣のビルとの間を結ぶ短い地下トンネルを掘った。

 渋谷スクランブルスクエアのウェブサイトには「専用の駐車場がございません。提携先駐車場をご利用ください」と書かれている。車を止めたい人には、近隣のビルにある駐車場を案内している。

渋谷スクランブルスクエアの駐車場案内(資料:渋谷スクランブルスクエア)
渋谷スクランブルスクエアの駐車場案内(資料:渋谷スクランブルスクエア)
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 ただし、渋谷駅前は再開発ラッシュで新しいビルが次々に誕生している。どれがどのビルかを頭に入れておかないと、駐車場にたどり着けない。

 今回はこの地下トンネルをどうやってつくったのかという知られざる秘話を紹介する。肝は、東急建設が実現したBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)とCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の融合というデジタル活用(デジカツ)である。

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