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 新潟県上越市にある水族館「上越市立水族博物館 うみがたり」(建て主は上越市、指定管理者は横浜八景島)は、施設の目の前に広がる海を再現した大水槽の展示が自慢だ。能登半島から佐渡島にかけての日本海を1万分の1のスケール(高さ方向だけは250分の1)で再現し、日本海で見られる魚を展示している。

水族館「上越市立水族博物館 うみがたり」。教育施設でもある(写真:浅田 美浩)
水族館「上越市立水族博物館 うみがたり」。教育施設でもある(写真:浅田 美浩)
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日本海の海底地形を再現した「うみがたり大水槽」。水深は最大7.3mある(写真:浅田 美浩)
日本海の海底地形を再現した「うみがたり大水槽」。水深は最大7.3mある(写真:浅田 美浩)
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うみがたり大水槽(日本海大水槽)が施設の大きなスペースを占めている。水表面の長さは約35m×約25m(資料:日本設計)
うみがたり大水槽(日本海大水槽)が施設の大きなスペースを占めている。水表面の長さは約35m×約25m(資料:日本設計)
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 このアイデアを提案し、施設の建築設計を勝ち取ったのが日本設計である。海底地形は擬岩を使って製作する。

 複雑な地形を再現するのはもちろんのこと、来場者が水族館を思う存分楽しめて、かつ魚にとっても良い環境で、運営者は日々のオペレーションやメンテナンスがしやすい。そんな難題を日本設計はコンピュテーショナルデザインを駆使してクリアできるようにデザインし、施設の設計に生かした。

大水槽のイメージ図。上越沖の風景をそのまま水槽に持ち込む。能登半島や佐渡島が確認できる。来場者が近づける水槽の縁は、日本海沿岸の地形をかたどったもの(資料:日本設計)
大水槽のイメージ図。上越沖の風景をそのまま水槽に持ち込む。能登半島や佐渡島が確認できる。来場者が近づける水槽の縁は、日本海沿岸の地形をかたどったもの(資料:日本設計)
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 コンピュテーショナルデザインとは、設計に入る前のプラン検討やスタディー、シミュレーションなどをコンピューターで実施することだ。実現可能で最適なデザインを見つけるために行う、設計の前処理である。いくつもの水族館を手掛けてきた日本設計は、水族館へのコンピュテーショナルデザインの適用実績が豊富だった。

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