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 緊急事態宣言が解除され、2020年6月から企業活動や学校などが再開し始めた。建設業界では、工事現場が動きだしている。

 しかし、これからの季節、外出するのは結構しんどい。梅雨入りだ。ゲリラ豪雨もやってくる。

 晴れ間が見えたかと思えば、気温が急上昇。7~8月には気温が35度を超える猛暑に見舞われる日が、年々増えている。

 天気予報への関心が最も高まるこの時期、気象情報サービスを提供するウェザーニューズが、新しいサービス「WxTech(ウェザーテック)」を20年5月に投入してきた。企業や自治体が簡単に、前日までの詳細な気象データを入手できるというものだ。必要な場所と期間の気象データを、同社のデータベースからいつでも取得できるのは画期的といえる。

気象データを使った分析例(資料:ウェザーニューズ)
気象データを使った分析例(資料:ウェザーニューズ)
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 WxTechはウェザーニューズにとって、虎の子の気象データを「バラ売り」することを意味する。初めての試みに、大きく一歩踏み出したわけだ。

 天気と無関係な企業など、どこにもない。必ず何らかの影響を受けながら、日々ビジネスを展開している。気象データは使い方次第で会社の大きな鉱脈になり得る。ぜひとも活用したい。

 これまで様々な業界を取材してきた私は以前から、天気とビジネスの関係に強い関心を持ってきた。だからウェザーニューズを長年、ウオッチしている。

 建設業界なら、雨や雪、風が工事現場の進捗に与える影響を分析したいところだ。猛暑での作業は命に関わるので、気温や湿度の推移を見て熱中症対策にも役立てたい。災害対策にも有効である。

 建築設計では、四季の日射の移り変わりが意匠や断熱性能を決めるファクターになる。日差しや雨風によって、建物のメンテナンスも違ってくる。

 5月28日にオープンしたWxTechの専用サイトでは、企業や自治体などが保有する独自のデータと、ウェザーニューズの気象データを掛け合わせた簡易分析を無料で試せるようになっている。

 私は在宅勤務中の5月末、世の中に公開されている自治体の「オープンデータ」と、ウェザーニューズの気象データを使って、夏場の熱中症患者の搬送件数と相関が高い気象要因を分析してみることにした。

 外出自粛期間はほとんど取材に行けなかった。今回の「川又Dが行く!」は、在宅でのデジタル活用(デジカツ)である。

在宅勤務中にWxTechを使って、データ分析をしてみた私。自宅のワークスペースは外の木々が見える窓際。外出自粛で髪を切りに行けず、頭はぼさぼさのまま(写真:日経クロステック)
在宅勤務中にWxTechを使って、データ分析をしてみた私。自宅のワークスペースは外の木々が見える窓際。外出自粛で髪を切りに行けず、頭はぼさぼさのまま(写真:日経クロステック)
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