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ガラス格子枠の色はホワイトか、ブラックか?

 サイバードームで最終確認したことは他にもある。梁の上に浮いているように設置されているガラスのフレームの色だ。ダイレクトに目に飛び込んでくる梁は白色にすると決めていたが、その奥にあるガラスのフレームは同じ白色がいいのか、それとも黒色か、あるいはグレーか。意見が分かれるところだった。

ガラスのフレームを梁と同じ白色にしたときのVR画像(資料:日建設計)
ガラスのフレームを梁と同じ白色にしたときのVR画像(資料:日建設計)
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ガラスのフレームを梁とは正反対の黒色にしたときのVR画像(資料:日建設計)
ガラスのフレームを梁とは正反対の黒色にしたときのVR画像(資料:日建設計)
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 頭で考えると、全て白にしたほうが構造体の存在を薄められるような気もする。だがVRで見てみると、そうではないことを確認できた。

 ガラスのフレームは黒にしたほうが、梁と一体化して見えない。奥行きを感じる。少なくとも、私にはそう見えた。恐らく、関係者も同じ意見だったのだろう。白が天井で目立ちすぎないように、ガラスのフレームの色は黒に決まった。

 屋根のガラスは1.5m四方のフレームにはめ込んでいる。下から見るとそこまで大きく見えないが、ガラス1枚もかなりのサイズだ。

 雨水は1.5m四方のガラスのフレームごとに集まるように設計している。フレームが排水管の役目も果たしているのだ。隣のガラスに雨水が流れ込まない工夫である。こうすることで、屋根の特定の位置に水だまりができて、雨だれなどの汚れが目立ってくるのを未然に防いでいる。