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 東京・日本橋は今、新しい建物の開業ラッシュに沸いている。2019年9月27日には三井不動産の商業施設「COREDO(コレド)室町テラス」がオープンしたばかりだ。

19年9月に東京・日本橋にオープンした、三井不動産の商業施設「COREDO 室町テラス」(写真:三井不動産)
19年9月に東京・日本橋にオープンした、三井不動産の商業施設「COREDO 室町テラス」(写真:三井不動産)
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 地下1階・地上2階の3フロア構成で、2階には台湾の人気百貨店の日本初出店となる「誠品生活日本橋」(運営は有隣堂)が入居して話題を集めている。

COREDO 室町テラスの2階は、台湾から日本に初出店した「誠品生活日本橋」が専有する(資料:三井不動産)
COREDO 室町テラスの2階は、台湾から日本に初出店した「誠品生活日本橋」が専有する(資料:三井不動産)
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 誠品生活はもともと、書店からスタートした。そこから物販や飲食を組み合わせたデパート業態に進出した経緯がある。日本橋店全体の空間設計は、台湾の建築家である姚仁喜(クリス・ヤオ)氏が担当している。

 室町テラスの2階を専有する誠品生活日本橋は、書籍(誠品書店)と文具、物販、飲食の4つのゾーンで構成されている。今回のデジタル活用(デジカツ)の舞台は、飲食ゾーンに出店した日本の「猿田彦珈琲」である。台湾の誠品生活に海外初出店した猿田彦珈琲が、日本橋に「里帰り」した格好だ。誠品生活日本橋の一角との位置付けなので、店舗に扉はなく、2つの方向から自由に入れる。内部は館内の通路から丸見えだ。延べ面積は103.32m2。座席数はおよそ30ある。

誠品生活日本橋の中にあるコーヒー店「猿田彦珈琲」(写真:日経アーキテクチュア)
誠品生活日本橋の中にあるコーヒー店「猿田彦珈琲」(写真:日経アーキテクチュア)
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猿田彦珈琲の日本橋店の店舗レイアウト。図の右奥の厨房部分だけが出っ張っている以外は、奥行きがある縦長な形をしている(資料:藤井亮介建築研究所)
猿田彦珈琲の日本橋店の店舗レイアウト。図の右奥の厨房部分だけが出っ張っている以外は、奥行きがある縦長な形をしている(資料:藤井亮介建築研究所)
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