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確認検査機関がMRを使いこなせるか

 MRを使った完了検査の実験手順をもう一度、振り返ってみよう。HoloLens 2をかぶったら、まず床などに用意したマーカー(2次元バーコード)をHoloLens 2で読み込む。これで位置合わせを行う。MR画像が対象物に正確に重なって表示されるようにするためだ。

HoloLens 2で床のマーカー(2次元バーコード)を読み込む(写真:日経クロステック)
HoloLens 2で床のマーカー(2次元バーコード)を読み込む(写真:日経クロステック)
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 位置合わせができたら、指で検査をする対象物を選択する。指先をHoloLens 2がトラッキングしている。ここではフロア奧の開口部を選んでみた。

開口部の模擬検査を始めるところ(写真:日経クロステック)
開口部の模擬検査を始めるところ(写真:日経クロステック)
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 すると開口部周りの検査項目が、空間上に縦長にMR表示される。防火設備などは、最も大切なチェック対象になる。

空間上に検査項目が仮想表示される(資料:東急建設)
空間上に検査項目が仮想表示される(資料:東急建設)
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 同様に、今度はフロア中央の壁を選んでみる。

指で完了検査をする壁を選ぶ(写真:日経クロステック)
指で完了検査をする壁を選ぶ(写真:日経クロステック)
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対象の壁にBIMデータが重なるように表示される(資料:東急建設)
対象の壁にBIMデータが重なるように表示される(資料:東急建設)
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 同じ要領でフロアを検査して回る。階段室などでも完了検査の方法は同じだ。

階段の模擬検査をしているところ(写真:日経クロステック)
階段の模擬検査をしているところ(写真:日経クロステック)
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 東急建設は設計・施工のBIMをプラットフォームとした建設DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進中だ。特に19年からは設計BIMを利用したDXを模索している。

東急建設が掲げる、設計BIMを中心としたDXプラットフォーム(資料:東急建設)
東急建設が掲げる、設計BIMを中心としたDXプラットフォーム(資料:東急建設)
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 MRがBIM活用を進めるうえで有用な道具であることは、模擬検査を通じて私も体感できた。