建築の設計・施工・維持管理におけるデジタル活用の最新動向を、川又英紀デスク(2019年4月にコンピューター系メディアから日経アーキテクチュアに異動)がリポート。「建築外」の視点も交えつつ、デジタル活用現場の熱気や課題、可能性をリアルに伝える。毎週金曜公開予定。

建築の設計・施工・維持管理におけるデジタル活用の最新動向を、川又英紀デスク(2019年4月にコンピューター系メディアから日経アーキテクチュアに異動)がリポート。「建築外」の視点も交えつつ、デジタル活用現場の熱気や課題、可能性をリアルに伝える。毎週金曜公開予定。
国土交通省が主導する3D都市モデルの整備プロジェクト「Project PLATEAU(プラトー)」。先行公開されているビューワー「PLATEAU VIEW」で何ができるか。私は東京都江戸川区の水害ハザードマップを重ねてみた。操作方法も解説する。
私は国土交通省が主導する3D都市モデルの整備プロジェクト「Project PLATEAU(プラトー)」が街づくりを変えるかもしれないと考えている。建設業界に与える影響は計り知れない。国交省でPLATEAUを推進する内山裕弥氏を直撃した。
リアルとバーチャル、そして現実の風景に仮想の映像を重ねたAR(拡張現実)。3つの世界をシームレスにつなげたら、人は現実と仮想を区別できるのか。自動運転で動く車椅子に乗り、「リアル・バーチャル・AR」を連続体験するライゾマティクスとイレブンプレイの共同作品「border」が2021年の最新技術で再演…
在宅勤務の浸透で人が少なくなるオフィスの温度管理に、大量の空調機が稼働するデータセンターで培ったAI制御を持ち込んで省エネに成功した事例が現れた。東京建物とTOKAIコミュニケーションズ、内田洋行が協業し、オフィスの実環境で検証を続けている。
清水建設は2020年に「デジタルゼネコン」を宣言した。フロントランナーとして、日常業務のデジタル化に挑む。RPAを全社展開し、21年度中にも間接業務の15%を自動化する方針を打ち出した。
大林組が2020年度に運用を始めた「次世代型生産設計図(施工用図面)」とはどんなもので、どう使われているのか。建設現場に確かめに行った。そこはBIMビューワーとビジネスチャット、デジタル野帳を使い倒している建設DXの最前線だった。
テレワークでBIMを快適に利用するには、どうすればよいか。東急建設が選択したのは、ネット経由で使う「仮想GPU」と「VDI(仮想デスクトップ環境)」という3Dデータを高速にグラフィックス処理できるインフラの採用でした。
東京ポートシティ竹芝にある高級賃貸マンションは、屋上の「クラウン(王冠)」がとがっている。BIMモデルを使って庇(ひさし)の表面に張るパネルを複数に分割し、工場で生産。現場ではクラウンの組み付けを一発で仕上げた。屋上まで行って、王冠を間近で見てきた。
AGCが約200億円を投じて建設した新研究開発棟が完成した。棟内にはパートナー企業との協創を加速させる空間を用意。2020年11月に利用を開始したので、見学に行ってきた。
鹿島が推進する「鹿島スマート生産」の最新現場がメディアに公開された。工事事務所には資機材を管理するデジタルツイン画面や現場のカメラ映像を見られる専用ルームがあり、建設現場では複数の施工ロボットが働いていた。
今勢いがある建築家の1人である永山祐子氏が、都心で仕事がしやすいようにとオフィスを移転した。多くのビッグプロジェクトを抱える設計事務所を訪問し、プロジェクトの一部をVR(仮想現実)で見せてもらった。
東急建設と日本ERIがBIMデータとMR(複合現実)機「HoloLens 2」を使い、建築の完了検査を想定した模擬実験を行った。その現場に立ち会い、私も体験させてもらった。果たして、完了検査はできるのか。
戸田建設は古野電気、PicoCELAと共同で、建設現場で広く無線LANを使えるシステムを開発した。利用場面を見たいと依頼すると、指定された場所は東京駅に近い「常盤橋タワー」の工事現場だった。話題のスポットにいち早く足を踏み入れた。
大和ハウス工業の本支社10カ所で、施工現場を遠隔管理する「スマートコントロールセンター」が稼働した。現場のカメラ映像を見られるというので、早速見学させてもらった。同社はこの仕組みを全施工現場を対象に導入する計画だ。
隈研吾氏がデザイン監修した巨大な石の建築「角川武蔵野ミュージアム」。外壁は2万枚の石板で出来ている。誤差がプラスマイナス1mm以下という施工精度の高さは、BIMと職人の技の融合で実現した。
埼玉県所沢市に出現した巨大な石の建築「角川武蔵野ミュージアム」。デザイン監修は隈研吾氏だ。設計・施工を担当した鹿島は、複雑な多面体の施設をどうやって形にしたのか。裏側には驚きのデジタル活用があった。
清水建設の技術研究所には「デジタルX」という組織がある。ミッションは建物と移動型ロボット、自動運転車を結び付けること。要は、BIMデータに基づいて作製するデジタル地図だ。マップを参照しながら自律移動するロボットに会ってきた。
東京都港区の新街区「東京ポートシティ竹芝」が2020年9月14日に開業した。中核のオフィスタワーは「スマートビル」を標榜する。館内に約1300個あるというセンサーやカメラを探しに行ってきた。すると外で、思わぬ“スマート”な発見があった。
AGCの「XRラボ」は、白と黒の奇妙な模様で埋め尽くされている。この風変りな部屋で、ガラスのMR(複合現実)を体験できる。注目すべきは、ガラス板の断面の色だ。
AGCはガラスに光が当たるとどう見えるかを体験できるVR(仮想現実)を用意している。建築設計者がVRを見て気に入れば、その場でサンプル品を製作して持ち帰れるようにしており、顧客から好評だ。