建築の設計・施工・維持管理におけるデジタル活用の最新動向を、川又英紀デスク(2019年4月にコンピューター系メディアから日経アーキテクチュアに異動)がリポート。「建築外」の視点も交えつつ、デジタル活用現場の熱気や課題、可能性をリアルに伝える。毎週金曜公開予定。

建築の設計・施工・維持管理におけるデジタル活用の最新動向を、川又英紀デスク(2019年4月にコンピューター系メディアから日経アーキテクチュアに異動)がリポート。「建築外」の視点も交えつつ、デジタル活用現場の熱気や課題、可能性をリアルに伝える。毎週金曜公開予定。
VR(仮想現実)の映像を見られるヘッドマウントディスプレーとヘッドホンを組み合わせて、設計段階にある建物内の音環境を疑似体験できるシステムを竹中工務店が開発した。劇場やホールの取材が好きな私は早速、同社の技術研究所で体験してきた。
森ビルの巨大再開発「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の建設現場に、ついに足を踏み入れた。高さ330mで日本一になるメインタワーの施工を手掛ける清水建設が、現場内の監視ルームや超高層向けの通信装置を特別に見せてくれた。
建築と陶芸の世界を自在に行き来する異才、奈良祐希氏を紹介する。しかもコンピュテーショナルデザインの文脈で。共通するキーワードは「設計」だ。建築家兼陶芸家の奈良氏にとって初の大型建築プロジェクトの現場を初公開する。
大成建設が開発したAI(人工知能)を活用した設計者の支援システム「AI設計部長」。2022年8月に現場に着任したとの連絡を受け、会いに行ってきた。私が対面したAI設計部長の正体は、いかなるものか。
積水ハウスのマンション「プライムメゾン浅草イースト」は、バルコニーに立てた斜めの壁(ブリーズソレイユ)のファサードが印象的な建物だ。BIMで設計した特徴的な意匠の外装は、日射制御と外部視線の遮断にも役立つ一石三鳥の優れものである。
深夜1~4時の3時間が勝負──。鉄道夜間工事は、時間の制約が厳しい。都心では3時間以内に、駅や線路に持ち込む工事機器や資材の準備から最後の片付けまでを終えなければならない。見通しが悪い夜間の鉄道工事をDXしようと奮闘する現場を初めて紹介する。
大林組が、開閉式屋根を採用し、天然芝のフィールドを備える日本初の野球場「エスコンフィールド HOKKAIDO」の建設現場に、画期的な「4D施工管理支援システム」を持ち込んだ。建設中の球場とその周辺の状況をリアルタイムで見える化して、進捗をタイムリーに管理する。BIMとドローンによる点群収集が肝にな…
鹿島が事業者の1社であり、設計・施工にも関わっている横浜みなとみらいの超高層ビル「MM37タワー」の建設現場は、デジタル活用の宝庫である。現場に潜入し、独自開発のAR(拡張現実)アプリとBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を組み合わせた施工支援システムを体験してきた。
清水建設が東京湾岸で開発している新街区「ミチノテラス豊洲」のホテル棟には、外装デザインや外構の緑地などコンピュテーショナルデザインで検証した成果物が数多く採用されている。担当者は、このコラムの第1回に登場した若手社員だ。
「最近、地震が多い」と感じているのは、記者だけではないはずだ。コロナ禍での避難訓練はどうしたらよいか。日建設計に協力を依頼し、「VR(仮想現実)避難訓練」を体験してきた。記者は無事に避難できたか。
清水建設が東京湾岸に建てたオフィスビル「メブクス豊洲」には、屋根からロビーまで貫通する、高さ60mの渓谷のような吹き抜けがある。階下に光を届けるため、コンピュテーショナルデザインで照度を検証して完成させた。その担当者は、コラムの第1回に登場した女性社員だった。
建設業に対し、時間外労働の上限規制が適用される2024年4月まで2年半を切った。竹中工務店は四脚歩行ロボット「Spot」の購入を決め、建設現場での検証を続けていく。背中に多種多様なデジタル機器を載せたSpotは、人に代わって何ができるのか。写真を中心に見ていこう。
目が見えない人は空間をどう認識し、頭の中にどんな「像」を描いているのか。振動センサーを使って空間を「見る」イベントが、東京パラリンピックの会期中に開かれた。離れた人や物体を検知できる振動端末を手のひらに着け、真っ暗闇の空間を冒険してきた。
竹中工務店は「竣工建物データベース」を整備し、建築情報を蓄積している。最も古いデータは、江戸時代の1700年に遡るという。他社にはまねできない驚きのデータベース活用を特別に取材した。
産業技術総合研究所の地質調査総合センターが日本で初めて、東京23区の地下の「3次元地質地盤図」を公開した。地上からは見られない都心部の地下世界は想像以上に複雑で、これまでの「常識」を覆す武蔵野台地の新事実が明らかになった。
AIで建築設計は自動化できるのか。まだほとんど例がないチャレンジを紹介する。日鉄エンジニアリングとRidge-i、noizは「物流施設平面自動設計ツール」の最初の開発を完了した。条件を入力するだけで、複数の平面プランが生成される。そのプロセスを見てきた。
コロナ禍での働き方の変化を察知し、これからの職場環境の在り方を提案していくため、日建設計は自社オフィスを「実験場」にして検証を進めている。テレワークの浸透で出勤者が減ったオフィスの照明制御の現場を見てきた。
アート作品を常設展示する施設を次々と立ち上げているチームラボの猪子寿之代表に、新作を長期展示することになった岡山市の旧醤油蔵の地下で会った。2021年3月に発表された京都進出や、米マイアミで開催間近な大規模な長期展示など、常設や長期間の展示にこだわる理由を聞いた。
鹿島と竹中工務店がタワークレーンの遠隔操作システムを国内で初めて実現場に投入した。記者はその現場で、地上からのクレーン操作を目撃した。オペレーターの負担が大きいクレーン業務が劇的に変わる日は近い。
国土交通省が整備する3D都市モデル「PLATEAU(プラトー)」に建物のBIMデータを取り込むと、屋内外をつないだ高度な都市シミュレーションが可能になる。森ビルは虎ノ門ヒルズのバーチャル避難訓練を実施し、ユースケースとして一般公開した。