
川又Dが行く!建築デジカツ最前線
目次
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BIMから施工図抽出、Teamsや電子野帳を併用する「はんこレス」な大林組のDX現場
大林組が2020年度に運用を始めた「次世代型生産設計図(施工用図面)」とはどんなもので、どう使われているのか。建設現場に確かめに行った。そこはBIMビューワーとビジネスチャット、デジタル野帳を使い倒している建設DXの最前線だった。
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テレワークでBIMがサクサク動く?東急建設がほれた仮想グラフィックス処理
テレワークでBIMを快適に利用するには、どうすればよいか。東急建設が選択したのは、ネット経由で使う「仮想GPU」と「VDI(仮想デスクトップ環境)」という3Dデータを高速にグラフィックス処理できるインフラの採用でした。
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湾岸高級マンションの“とがった王冠”、長谷工がBIMからパネル分割して一発施工
東京ポートシティ竹芝にある高級賃貸マンションは、屋上の「クラウン(王冠)」がとがっている。BIMモデルを使って庇(ひさし)の表面に張るパネルを複数に分割し、工場で生産。現場ではクラウンの組み付けを一発で仕上げた。屋上まで行って、王冠を間近で見てきた。
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協創空間でトヨタ社員がお出迎え?AGC新研究所の素材開発最前線を写真で追う
AGCが約200億円を投じて建設した新研究開発棟が完成した。棟内にはパートナー企業との協創を加速させる空間を用意。2020年11月に利用を開始したので、見学に行ってきた。
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鹿島スマート生産のモデル現場はDXショールーム、デジタル事務所や施工ロボ大公開
鹿島が推進する「鹿島スマート生産」の最新現場がメディアに公開された。工事事務所には資機材を管理するデジタルツイン画面や現場のカメラ映像を見られる専用ルームがあり、建設現場では複数の施工ロボットが働いていた。
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常盤橋・ドバイ万博・歌舞伎町の超高層、ビッグPJ連発な永山祐子氏の新オフィス探訪
今勢いがある建築家の1人である永山祐子氏が、都心で仕事がしやすいようにとオフィスを移転した。多くのビッグプロジェクトを抱える設計事務所を訪問し、プロジェクトの一部をVR(仮想現実)で見せてもらった。
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BIMとHoloLens 2で建築の完了検査はできる?東急建設と日本ERIの模擬実験に同席
東急建設と日本ERIがBIMデータとMR(複合現実)機「HoloLens 2」を使い、建築の完了検査を想定した模擬実験を行った。その現場に立ち会い、私も体験させてもらった。果たして、完了検査はできるのか。
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常盤橋工事現場で無線LAN、戸田建設がA棟38階まで単管パイプを「導波管」に
戸田建設は古野電気、PicoCELAと共同で、建設現場で広く無線LANを使えるシステムを開発した。利用場面を見たいと依頼すると、指定された場所は東京駅に近い「常盤橋タワー」の工事現場だった。話題のスポットにいち早く足を踏み入れた。
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全施工現場2000カ所にカメラ設置へ、大和ハウスが遠隔管理する「心臓部」に潜入
大和ハウス工業の本支社10カ所で、施工現場を遠隔管理する「スマートコントロールセンター」が稼働した。現場のカメラ映像を見られるというので、早速見学させてもらった。同社はこの仕組みを全施工現場を対象に導入する計画だ。
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隈氏デザインの角川武蔵野ミュージアム、2万枚の石板を誤差プラマイ1mmで張る技
隈研吾氏がデザイン監修した巨大な石の建築「角川武蔵野ミュージアム」。外壁は2万枚の石板で出来ている。誤差がプラスマイナス1mm以下という施工精度の高さは、BIMと職人の技の融合で実現した。
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石の建築「角川武蔵野ミュージアム」、隈氏のデザインを鹿島はどうやって形にしたのか
埼玉県所沢市に出現した巨大な石の建築「角川武蔵野ミュージアム」。デザイン監修は隈研吾氏だ。設計・施工を担当した鹿島は、複雑な多面体の施設をどうやって形にしたのか。裏側には驚きのデジタル活用があった。
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清水建設技術研究所の組織「デジタルX」、ロボットが動き回るコロナ禍の建築先取り
清水建設の技術研究所には「デジタルX」という組織がある。ミッションは建物と移動型ロボット、自動運転車を結び付けること。要は、BIMデータに基づいて作製するデジタル地図だ。マップを参照しながら自律移動するロボットに会ってきた。
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竹芝のスマートビルで1300個のセンサー探し、だがもっと大事なものを見つけた
東京都港区の新街区「東京ポートシティ竹芝」が2020年9月14日に開業した。中核のオフィスタワーは「スマートビル」を標榜する。館内に約1300個あるというセンサーやカメラを探しに行ってきた。すると外で、思わぬ“スマート”な発見があった。
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世にも奇妙なAGCの白黒ラボ、MRで仮想ガラスの断面の色を実寸観察
AGCの「XRラボ」は、白と黒の奇妙な模様で埋め尽くされている。この風変りな部屋で、ガラスのMR(複合現実)を体験できる。注目すべきは、ガラス板の断面の色だ。
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透明ガラスは「何色」に見えるのか、AGCの光学シミュレーション駆使したVR体験
AGCはガラスに光が当たるとどう見えるかを体験できるVR(仮想現実)を用意している。建築設計者がVRを見て気に入れば、その場でサンプル品を製作して持ち帰れるようにしており、顧客から好評だ。
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「DX銘柄2020」に選ばれた鹿島、業界平均の2倍スコアはデジタル格差拡大の予兆か
東証と経産省が定める「DX銘柄2020」に、建設業では鹿島とダイダンが選ばれた。業界平均の2倍のスコアは、デジタル格差の拡大を意味するのだろうか。
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HoloLens 2かぶり汗だくマンション検査体験、タイルの「浮き」見つける神業に驚嘆
長谷工コーポレーションがマンション外壁のタイル打診検査に、マイクロソフトのMR機「HoloLens 2」を導入した。私は猛暑の中、屋外でのMR体験取材をしてきた。
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建設業界に近づくドコモを直撃、現場は5Gとクラウドの使い道が多い宝島か
NTTドコモが2020年6月以降、建設業界に急接近している。建築現場向けのサービスを相次いで投入してきた。中でも私が一番気になったのが点群サービスだ。なぜドコモが点群を扱うのか、探りに行った。
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首かけカメラでワンオペを遠隔支援、猛暑のエアコン修理にダイキンが投入した新端末
ダイキン工業が空調設備を点検・修理する担当者をサポートするカメラ端末の運用を開始した。機器を首にかけて設備を撮影し、離れた場所にいるベテラン担当者が映像を見ながら後方支援する。
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熱だまりに負けないガラス大屋根の「三角広場」、日建設計が太陽軌道で空調検証
新宿住友ビルの低層部に完成した「三角広場」は、ガラスの大屋根が特徴だ。見通しはいいが、屋内に差し込む光を調整しなければ暑くて快適に過ごせない。日建設計は徹底した太陽シミュレーションで、日射や空調の制御を綿密に計画した。