
IoT(インターネット・オブ・シングズ)やAI(人工知能)などの導入企業・導入予定企業は約2割。総務省の「令和元年版 情報通信白書」では、AI活用が広がっている現状が示された。ここ5年ほどでAI活用が急速に進み、現実的な適用範囲が見えてきた。だがAIの応用領域は、今後さらに広がるはずだ。これから5年先、2025年ごろにはどこまで応用が広がり、また新たなフェーズが始まるのか。各分野の第一人者に現状と今後の見通しを尋ね、近未来を予測する。
IoT(インターネット・オブ・シングズ)やAI(人工知能)などの導入企業・導入予定企業は約2割。総務省の「令和元年版 情報通信白書」では、AI活用が広がっている現状が示された。ここ5年ほどでAI活用が急速に進み、現実的な適用範囲が見えてきた。だがAIの応用領域は、今後さらに広がるはずだ。これから5年先、2025年ごろにはどこまで応用が広がり、また新たなフェーズが始まるのか。各分野の第一人者に現状と今後の見通しを尋ね、近未来を予測する。
早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 表現工学科 尾形 哲也 教授
ロボット分野におけるAIの活用が、研究段階から実証段階に進んできている。特に、産業分野におけるロボットの適用が盛んな日本では、注目すべき分野だ。日本ロボット学会の理事と人工知能学会の理事を務めてきた、早稲田大学 尾形哲也教授に、ロボットにおけるAI活用の現状とこれからを尋ねた。
ディー・エヌ・エー 常務執行役員 オートモーティブ事業本部長 中島 宏 氏
コネクテッドカーや自動運転、シェアリングサービス、タクシー配車など、インターネット技術とAIによって交通システムが大きく変わろうとしている。人の移動だけでなく、物流や小売りをはじめ様々な業界に関わる交通システムは5年後にどうなっているのか――。
産業技術総合研究所 人工知能研究センター 副研究センター長 谷川 民生 氏
製造業では、AIの活用が既に現場レベルに広まっている。ただ、製造業は人材不足など課題を抱えており、変革の時期にも来ている。今後、AIがその課題を解決するための解になるのか――。
国立がん研究センター 理事・研究所長 がんゲノム情報管理センター長 間野 博行 氏
AIによる変革への期待が高まる医療業界。まだ一般の医療現場ではAIの効果が見えてこないが、着々と各種実証は進んでいる。厚生労働省が実施した「保健医療分野におけるAI活用推進懇談会」の座長を務めた国立がん研究センターの間野博 氏に、医療分野におけるAI活用の現実と今後の可能性を尋ねた。
東京大学 大学院工学系研究科 人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻 専門:人工知能 松尾 豊 教授
AIの活用は様々な業種・分野で実証が進み、既に効果が出ている事例も登場している。AIは一過性のブームではなく、あらゆる分野で必要な汎用技術となってきた。だがまだその活用は始まったばかり。