
2030年にかけて、ガソリンエンジンが急速に進化する。トヨタ自動車や日産自動車、ホンダの日系大手3社が、ハイブリッド車用ガソリン機の熱効率を大幅に高める技術革新に挑み始めた。さらに3社は、「ポスト2030年」を見据えた取り組みも強化する。ライフサイクルでCO2排出量を評価する「LCA(Life Cycle Assessment)」の議論が欧州で始まったからだ。エンジンの重要性が一層高まる。3社のパワートレーン開発トップへの取材を基に、エンジンの将来を5回に分けて読み解く。


2030年にかけて、ガソリンエンジンが急速に進化する。トヨタ自動車や日産自動車、ホンダの日系大手3社が、ハイブリッド車用ガソリン機の熱効率を大幅に高める技術革新に挑み始めた。さらに3社は、「ポスト2030年」を見据えた取り組みも強化する。ライフサイクルでCO2排出量を評価する「LCA(Life Cycle Assessment)」の議論が欧州で始まったからだ。エンジンの重要性が一層高まる。3社のパワートレーン開発トップへの取材を基に、エンジンの将来を5回に分けて読み解く。

(第5回)松尾歩 本田技術研究所 常務執行役員 オートモービルセンター パワーユニット開発統括
シリーズパラレル方式のハイブリッド「i-MMD」を中心に開発を進めるホンダは、電動化を前提としたエンジン開発に注力する。パワートレーン開発を統括する本田技術研究所常務執行役員の松尾歩氏は、燃費と出力の両立を目指し、熱効率50%にこだわらない。プレチャンバー(副燃焼室)をエンジン開発の中核技術に据え…

(第4回)平井俊弘氏 日産自動車 常務執行役員 パワートレイン技術開発本部
エンジンの位置付けを発電専用として高める日産自動車は、一定の回転・トルクで運転することで最高熱効率50%を目指す。鍵を握るのが、同社が開発した可変圧縮比(VCR)エンジンだ。VCRのリンク機構を活用したロングストロークとして、熱効率の大幅向上を狙う。パワートレーン開発を率いる常務執行役員の平井俊弘…

(第3回)岸宏尚氏 トヨタ自動車パワートレーンカンパニーPresident
ハイブリッド車用エンジンにおける熱効率の向上競争を主導してきたトヨタ自動車。2030年までに50%の達成とともに、超希薄燃焼を実現したHEVを広く普及させる構想を描く。加えて力を注ぐのが、大気よりきれいな排ガスにする「マイナスエミッション」の実現だ。エンジンを「二酸化炭素(CO2)ニュートラル」な…

(第2回)
最高熱効率の向上を目指す日系大手3社。これまでの技術と今後注目される技術を基に、主要なキーワードとして次の6つを絞り込んだ。「熱効率50%」「希薄燃焼」「プレチャンバー」「水噴射」「可変圧縮比」「燃料」。全方位で挑むトヨタ自動車、可変圧縮比(VCR)エンジンの技術を生かす日産自動車、プレチャンバー…

(第1回)
2030年にかけて、ガソリンエンジンが急速に進化する。トヨタ自動車や日産自動車、ホンダの日系大手3社が、ハイブリッド車用で熱効率を大幅に高める技術革新に挑み始めた。さらに3社は、「ポスト2030年」を見据えた取り組みも強化する。ライフサイクルでCO2排出量を評価する「LCA(Life Cycle …