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 過去のSTEPSは数十万件を超える振込依頼を一括で、つまりバッチ処理していた。しかも2011年3月の大規模障害が起きるまでは、夜間バッチ処理とオンライン処理を並行稼働できなかった。STEPSのバッチ処理による元帳データベース(DB)の更新は、全件が終了して初めて整合性がとれる仕組みだった。

 これは1980年代に開発されたSTEPSが、当時の速度が遅いディスク装置を前提にしたDB更新をしていたためである。STEPSのバッチ処理は勘定系の元帳を更新する際に、その順番をDBMS(データベース管理システム)における「アクセスキー」の順番に並び替えていた。STEPSのDBMSは階層型DBであり、レコードをアクセスキーの順でディスクに記録していた。STEPSは低速なディスクをシーケンシャル(連続的)に書き換えるために、DB更新をアクセスキーの順に並び替えていたのだ。

 STEPSの夜間バッチ処理は振り込み以外にも、外国為替の送信など合計3万件のジョブによって構成していた。しかしSTEPSの夜間バッチ処理は異常終了すると、3万ジョブを手作業で最初から実行し直す必要があった。障害対応はとても難しく、2011年3月のシステム障害ではオペレーションミスによるデータ消去によって、2次被害が生じたほどだった。

 MINORIは夜間バッチ処理を解体したので、障害対応も従来に比べて大幅にやりやすくなった。