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 新システム「MINORI」へのシステム移行に際して、週末にATMなどを停止させた回数は計9回。移行に要した期間は丸1年に及んだ。何回にも分けて移行することで、万が一トラブルが起こった際の影響範囲を小さく抑える狙いだった。

 9回の内訳は次の通りである。1回目でCIF(カスタマー・インフォメーション・ファイル)や取引メインなど2013年度に稼働済みの「業務共通基盤」をMINORIに移行させた。2回目は旧みずほコーポレート銀行(CB)の「C-base」を利用する店舗の口座データなどを移行。3~8回目は旧みずほ銀行(BK)の「STEPS」を使う店舗をMINORIにつなぎ替えた。最後の9回目はみずほ信託銀行(TB)が対象だ。口座数の多いBKは店舗をグループに分けて段階的に移す「店群移行方式」を採用した。

図 システム移行スケジュール
図 システム移行スケジュール
1年間をかけて移行を完遂
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旧CB店舗を最も警戒

 最初にCB店舗を移行したのは、「最も警戒すべき移行作業だったからだ」とみずほ情報総研(IR)の向井康真社長は振り返る。BKは旧第一勧業銀行と旧富士銀行の勘定系システムを統合した2004年、約240あった旧富士銀店舗を8回に分けて段階移行した。一方、CB店舗はみずほフィナンシャルグループ(FG)の発足以来、システム移行を経験していない。これを序盤に終わらせておきたかった。