全1959文字
PR

 異動履歴を押さえておけば、年上ベテラン部下との会話もスムーズになります。相手との距離を縮めたいと思っても、人間的に苦手だなと思う部下に趣味の話をするのはハードルが高いものです。社内の昔話を持ちかければ、部下の口もなめらかになるでしょう。

 異動履歴を読んでもベテラン部下との会話に自信がない人は、その部下の以前の上司に働きぶりや長所、技術スキルなどを聞きに行くとよいでしょう。それだけでも自身のマネジメント業務には有効なはずです。

「ワクワク・どんよりグラフ」を活用

 社内のルール上、部下の異動履歴を見られないという場合は、「ワクワク・どんよりグラフ」を活用できます。

ワクワク・どんよりグラフのサンプル
ワクワク・どんよりグラフのサンプル
[画像のクリックで拡大表示]

 入社してから30年間の気持ちの揺らぎを、ワクワク・どんよりの2軸で記入してもらいます。ワクワク、つまり気分が上がったときはなぜか、逆にどんよりしたときにどんな出来事があったのかを話してもらいます。

 この会話を通じて、仕事とプライベートで同時に問題が起こってモチベーションが下がったなど、知らなかったことが見えてきます。自然にプライベートの話題が出るため、部下の人生観にも触れることができます。

ストーリーテリングで語り合う

 振り返る資料を用意したら、次は話し合う方法です。ここではストーリーテリングという手法を紹介します。

 ここで言うストーリーテリングとは文字通り物語を話してもらい、それを聞くことです。年上部下を理解するためには、入社してからの体験を物語のように、順を追ってゆっくりと話してもらいます。人事異動履歴をテーブルに置き、印象的な出来事やそのときの思いなどを、エピソードを通して話してもらいます。