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特定のアプリで文字がにじむ場合はアプリごとに変更

 古いアプリを使っている場合、ClearTypeやスクリーン フォントの設定を見直しても、文字がにじんでしまうケースがある。これは、古いアプリが高解像度に対応していないために起こる現象だ。文字が小さくなり過ぎたり、画面上のボタンなどの部品の大きさや配置に不具合が起こったりしてしまう。この問題を解消するには、アプリごとに設定を見直そう。

 この設定は、アプリの実行ファイル(exeファイル)のプロパティで確認、変更する。ショートカットのプロパティにも同じ設定項目があり変更可能だが、設定したとおりに動作しないことがある。必ず実行ファイル自体の設定を変更しよう。

Cドライブの「Program Files(x86)」フォルダー内で設定を変更したいアプリのフォルダーを開く。アプリの実行ファイルを右クリックし「プロパティ」を選択する
Cドライブの「Program Files(x86)」フォルダー内で設定を変更したいアプリのフォルダーを開く。アプリの実行ファイルを右クリックし「プロパティ」を選択する
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「互換性」タブで「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを付け、互換性のあるWindowsのバージョンを選ぶ。バージョンを選んだら「高DPI設定の変更」をクリックする
「互換性」タブで「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを付け、互換性のあるWindowsのバージョンを選ぶ。バージョンを選んだら「高DPI設定の変更」をクリックする
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「[設定]での指定ではなくこの設定を使用して、このプログラムのスケーリングの問題を修正する」にチェックを付け、「このプログラムを開いたとき」を選択する。「高いDPIスケールの動作を上書きします」にチェックを付け、「システム(拡張)」を選択する
「[設定]での指定ではなくこの設定を使用して、このプログラムのスケーリングの問題を修正する」にチェックを付け、「このプログラムを開いたとき」を選択する。「高いDPIスケールの動作を上書きします」にチェックを付け、「システム(拡張)」を選択する
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画面上の文字化けなら「システム ロケール」を確認

 Windows UpdateなどでWindowsを更新すると、まれにファイル名やアプリ内の文字など、画面上に表示される文字が四角や記号など意味不明のものに化けてしまうことがある。これは「システム ロケール」の設定が日本語以外に変更されてしまったのが原因だ。この現象が発生したら、システム ロケールの設定を日本語に戻せばよい。

 システム ロケールの設定には「ベータ:ワールドワイド言語で Unicode UTF-8 を使用」というオプションが用意されている。Windowsでは「Shift-JIS」という文字コードが使われていたが、Windows以外のOSでは「UTF-8」が使われていることが多い。そのため、Windowsと他のOS間でデータをやり取りすると、文字コードの違いによる文字化けが起こることがあった。例えば、Macで圧縮したZIPファイルをWindowsで解凍するとファイル名が文字化けするといった具合だ。

 このオプションは、Windowsで利用する文字コードを「UTF-8」に変更することにより、OS間の文字化けを防ぐ。注意したいのは、過去にWindowsで作成したテキストファイルは「Shift-JIS」で保存されているため、このオプションを有効にすると文字化けを起こしてしまうこと。このオプションは、普段の使い方に応じて設定したほうがいいだろう。

「Windowsの設定」で、「時刻と言語」-「言語」の順に開き、「管理用の言語の設定」をクリックする
「Windowsの設定」で、「時刻と言語」-「言語」の順に開き、「管理用の言語の設定」をクリックする
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「地域」画面が表示されるので、「システム ロケールの変更」をクリックする
「地域」画面が表示されるので、「システム ロケールの変更」をクリックする
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「地域の設定」画面が表示されるので、「現在のシステム ロケール」で「日本語(日本)」を選択する。「ベータ:ワールドワイド言語で Unicode UTF-8 を使用」は、他のOSとやり取りすることが多いようならチェックを付ける。Windowsで作成したテキスト ファイルを開くことが多い場合はチェックを外す
「地域の設定」画面が表示されるので、「現在のシステム ロケール」で「日本語(日本)」を選択する。「ベータ:ワールドワイド言語で Unicode UTF-8 を使用」は、他のOSとやり取りすることが多いようならチェックを付ける。Windowsで作成したテキスト ファイルを開くことが多い場合はチェックを外す
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他の言語で表示される場合は表示言語をチェック

 Windows 10は世界中の言語に対応しており、設定の変更によって任意の言語で利用可能だ。そのため、何らかの拍子で設定が変わってしまい、設定やエクスプローラーなどが別言語で表示されてしまうことがある。このような時は、「Windowsの表示言語」の設定を見直せばよい。

 アプリやWebサイトの一部は複数の言語をサポートしており、Windowsで設定した言語の優先順位によって表示される言語が変わってくる。日本語に対応しているアプリであるにもかかわらず、メニューなどが他言語で表示されてしまう場合は、優先する言語の設定で日本語の優先順位が下位になってしまっているのが原因だ。このようなときは、日本語を優先するよう設定を変更する。

「Windowsの設定」で、「時刻と言語」-「言語」の順に開き、「Windowsの表示言語」で「日本語」を選択する
「Windowsの設定」で、「時刻と言語」-「言語」の順に開き、「Windowsの表示言語」で「日本語」を選択する
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同じ画面で下にスクロールし、「言語」で日本語をドラッグして最上位に移動させる
同じ画面で下にスクロールし、「言語」で日本語をドラッグして最上位に移動させる
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メールが文字化けしたらエンコードを変更する

 受信したメールが文字化けしてしまう場合、適切な文字コードが選択されていないのが原因だ。日本語で利用される文字コードには「Unicode(UTF-8)」、「日本語(EUC)」、「日本語(シフトJIS)」などがあるが、メール アプリで異なる文字コードが選択されていると文字化けしてしまう。この場合は、利用しているメール アプリで文字コードを適切なものに変更する。

 ただし、Windows 10標準のメール アプリはエンコード設定を変更できない。この場合は、メールの送り主に連絡してメール アプリの設定を見直してもらったほうがいいだろう。OutlookやGmailなどWebメールを利用できるなら、そちらのアドレスに再送してもらってもよい。

Outlookでエンコードを変更するには、文字化けしたメールをダブルクリックして開き「メッセージ」タブの「アクション」をクリックして、「その他のアクション」-「エンコード」を選択。適切な文字コードを選択して文字化けが直るか確認する。項目が表示されなければ「その他」を開いて選べばよい
Outlookでエンコードを変更するには、文字化けしたメールをダブルクリックして開き「メッセージ」タブの「アクション」をクリックして、「その他のアクション」-「エンコード」を選択。適切な文字コードを選択して文字化けが直るか確認する。項目が表示されなければ「その他」を開いて選べばよい
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岩渕 茂(いわぶち しげる)
IT関連の雑誌や書籍などの執筆をメインに活動するライター。近年は大手メーカーのWeb媒体でも連載を執筆中。執筆活動の他に、映像制作も手掛ける。