PR
全1194文字
子供のころに誰もが憧れたドラえもんの「ひみつ道具」は、いつの日に、どんな形で現実になるのか。日経コンピュータの創刊1000号を記念し、大胆予測した。画像認識やロボティクス、VRなどの技術進化によって、10年後つまり2029年には実用化しそうな8つの道具を示そう。今回は「お医者さんカバン」について取り上げる。

 「お医者さんのカバン」と聞くと多くの人は聴診器や血圧計、治療薬などが入った、往診用の医師のカバンを思い浮かべるだろう。医師はカバンの中の器具を使って診察し、カバンの中の薬が効きそうならその場で処方する。

 ドラえもんに登場する「お医者さんカバン」は、レントゲンカメラや顕微鏡が付属したカバン本体が医師抜きで病気を診断し、薬も処方するひみつ道具だ。未来の子どもたちのおもちゃだが、簡単な病気なら医師に頼らず治してしまう。実現したら威力は計り知れない。

©藤子プロ・小学館
©藤子プロ・小学館
[画像のクリックで拡大表示]

 こうした技術は実現に近づいている。鍵となるのはAI(人工知能)だ。高い精度で病名を当てたり最適な薬を提案したりできる。代表例はベンチャーのUbie(ユビー)が2017年に開発したタブレット型の問診システムだ。

 Ubieの問診タブレットの使い方はこうだ。まず患者は症状などを自分で入力する。例えば「どんな症状でお困りですか?」と聞かれて症状を入れると「他にどんな症状がありますか?」などと質問される。やり取りを何度か繰り返すと、医師の元に具体的な病名がずばり提示される。医師がそれを見て診断の参考にする。

 同社は国内外約5万件の論文から疾患別に症状の確率データを作成。問診タブレットはこれらのデータとAIを使って、具体的な病名を推測しながら質問していく。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

日経クロステック登録会員になると…

新着が分かるメールマガジンが届く
キーワード登録、連載フォローが便利

さらに、有料会員に申し込むとすべての記事が読み放題に!
有料会員と登録会員の違い