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 建築分野で人工知能(AI)の活用事例が増えてきた。建設会社などはベンチャー企業とタッグを組み、業務の効率化や作業の自動化に取り組んでいる。設計から施工、維持管理に至るまで、建築プロジェクトのフェーズ別に事例を総覧する。

 2015年ごろから再び始まったAIブーム。「AIが意思を持ち、人間を超える日が来る」、「AIに仕事を奪われる」といった過熱気味の議論は落ち着き、「使えるAI」をどのように開発し、いかに実務に役立てるかに焦点が移ってきている。

 建設分野でも、大手建設会社などがベンチャー企業や研究機関などと手を組んで開発に力を入れている。下の図1は、取材で得た情報や報道発表資料、論文などを基に日経アーキテクチュアが作成した建設分野におけるAIの活用事例マップだ〔図1〕。

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〔図1〕建設分野のAI活用事例マップ(事業フェーズ別)
各社の発表資料や論文、取材の成果を、「計画・設計」「施工」「施工計画・施工管理」「維持管理」「施設運用」「防災」の6分野に分類してまとめた。土木分野も含め、最近の事例を中心に、開発に取り組む企業や研究機関などの名称と概要を示した(資料:取材を基に日経アーキテクチュアが作成)

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 「あの超高層を手掛けた構造設計のエースが開発中、竹中工務店の『使えるAI』」で紹介したような設計段階だけでなく、重機の自動化や施工管理の効率化、維持管理の高度化など、活用の場面が多岐にわたることが分かるだろう。

 次回以降の記事では、「設計」と「施工」「維持管理」のフェーズを中心に、AIを建築生産システムに取り入れようとする企業などの動きを詳しく見ていく。