全2136文字
本記事は、日経NETWORKの過去記事を再掲載したものです。

 英語を習得するには、文脈を理解して英語を英語のまま読み進む習慣をつけることがお勧めです。なぜそんなことをするのか──その理由の一つに、日本語にピタリと当てはまる表現が存在しない言葉が多い、ということが挙げられます。これは技術英語に限ったことではありません。

 身近な例では、reasonableが挙げられます。「理由(reason)」が「付けられる(able)」ということで直訳すると「合理的」ですが、多くの場合は「納得できる(値段)」ということで、「値段が安い」ことを表すのによく使います。ここ10年くらいは「納得できる値段」というニュアンスを表す際の外来語として一般的に使われるようになってきていると思います。このほか「安い」にはcheapという表現もありますが、cheapの「安い」は「安っぽい」という意味があり、「リーズナブル」とは違います。

 このreasonableと同じように、日本語にピタリと当てはめにくい表現がネットワークに関連した言葉にも多々存在します。代表的なものとして、provisionがあります。

VLANをprovisionする

 provisionを辞書で引くと、「蓄え」や「準備」と書かれています。それ以外には法律の文章などで、「規定」や「条項」の意味で使われます。IEEE 802規格の文章でも【1】のように「規定」の意味で使われています。

【1】
 A Backbone Edge Bridge that conforms to the provisions of this standard for PBB-TE (25.10)shall comprise one B-component capable of providing TESIs( 5.8.2) …(略)(IEEE802.1Q-2011 5.11.1 Backbone Edge Bridge requirements for PBB-TEより引用)