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本記事は、日経NETWORKの過去記事を再掲載したものです。

 この連載もおかげさまで10回を迎えました。連載の最初に「これからの技術者は英語に慣れて、自らを発信していくことが大事です」と書きましたが、その気持ちはますます強くなっています。かつて日本が世界第2位の経済大国であった頃は、市場として、そして技術の発信地として、世界が日本に注目していましたが、それは過去のものになりました。これからの日本の技術者は、世界に対して自らの声を届けていく必要があります。

 と、大げさなことを言ってしまいましたが、みなさんも身近なところから始めてみてはいかがでしょうか。例えば、みなさんの会社に海外のベンダーやサプライヤーが来社されることがあれば、相手のプレゼンを聞くだけでなく、こちらのプロジェクトの近況やニーズについて、英語でプレゼンをしてみてはどうでしょう。相手の会社も、こちらの事情やニーズが分かれば、もっと適切な提案をしてくれるかもしれませんし、顔の見える顧客として今後の関係強化にもつながります。

 少し前になりますが、米アップルの元CEO、スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンに関するノウハウをまとめた「The Presentation Secrets of Steve Jobs」(邦題「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」日経BP刊)を読みました。

 同氏のプレゼン能力に驚愕するとともに、多くのことが大変参考になりました。特に、アドリブでやっていると思っていたMAC World Expoのキーノートスピーチなどが、実は周到な計画と長時間の練習に基づいていたという点には目からうろこが落ちた思いでした。天才ジョブズにしてこれだけの努力を払っていたとは。