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今後も秋のアップデートは最小限の機能追加?

 記事執筆時点で米マイクロソフト(Microsoft)からの公式発表はないが、年2回の機能更新は春と秋で役割を分けたように見える。春のバージョンアップは積極的に多くの新機能を提供する野心的なリリースとし、秋のバージョンアップは最小限の機能提供に絞った安定的なリリースとするという関係だ。

 次の機能更新は2020年前半のリリース予定で、「Windows 10 20H1」というコードネームでプレビュー版の配布が始まっている。この更新内容を見ると、既に多くの新機能の提供が予定されている。さらにその次となる2020年後半の機能更新の情報は公開されていないが、November 2019 Updateと同様の位置付けになると予想できる。

 年2回、多くの新機能に出合えるわくわく感は少し減るかもしれない。だが、企業ユーザーを中心に機能更新のテストと展開を負荷に感じているという声を聞く。過去にない新機能の少なさは、大規模ユーザーのWindows 10運用負荷の軽減を意識したのかもしれない。春と秋の機能更新の位置付けが明確になれば、大規模ユーザーはWindows 10の更新サイクルを年2回から年1回に減らす選択肢が出てくるからだ。

 実は1年前の2018年9月、マイクロソフトはWindows 10の機能更新プログラムのサポート ライフサイクルを変更した。秋にリリースするバージョンのみサポート期間をそれまでの18カ月から30カ月に延長したのだ。対象はWindows 10のEnterpriseエディションとEducationエディションのユーザーだ。春にリリースするバージョンのサポート期間は従来通りの18カ月で据え置いた。

2018年9月以降のWindows 10のサポート期間
EnterpriseエディションとEducationエディションのユーザーは、発表時点より前のリリースは全て30カ月のサポート期間となった。マイクロソフトのサポートページの情報を基に筆者作成
エディション春の機能更新秋の機能更新
Windows 10 Enterpriseリリース日から18カ月間リリース日から30カ月間
Windows 10 Education
Windows 10 Proリリース日から18カ月間
Windows 10 Home
Windows 10 IoT Core

 November 2019 Updateが示唆する春アップデートと秋アップデートの役割分担と、秋アップデートのサポート期間延長が合わさると、大企業のWindows 10運用負荷を大きく低減できる可能性がある。