全3302文字
PR

大企業では年1回の更新サイクルも選択肢に

 November 2019 Update以降はこうした状況が変わる可能性がある。EnterpriseエディションとEducationエディションのユーザーであれば、秋のアップデートに当たるNovember 2019 Updateのサポート期間は30カ月となる。

 サポート期間がこれだけ長ければ、2020年春の大型アップデートをスキップしてもあまり困らない。1年後の2020年秋のバージョンアップがリリースされた時点でもサポート期間は約18カ月残っている。そこから機能更新の検証/移行準備作業に6カ月を要しても作業完了時点でサポート期間が12カ月残る。移行時に問題が発生しても解決に使える時間は十分ある。

 しかも、November 2019 Update以降は秋のアップデートの機能追加が最小限となる気配である。これまでは機能更新の適用を1世代スキップすると、2世代分の新機能を検証しなければならなかった。秋のアップデートで追加される新機能が少なければ、春のアップデートの段階で分かっている新機能+αの検証で済む。

 November 2019 Updateは見た目に分かりやすい機能追加は少ないが、大規模ユーザーに対して「機能更新は年1回、秋のアップデートだけを適用する」という更新サイクルの選択肢を示したバージョンと言える。

増田 裕正(ますだ ひろまさ)
富士ソフト MS事業部 フェロー
増田 裕正(ますだ ひろまさ) マイクロソフト関連の技術プロジェクトに数多く参画し、システムアーキテクトとして開発からインフラまで広範囲の技術領域に対応。日々進化するマイクロソフト新技術領域において、最新技術の調査・検証を実施し、新ビジネス創出の推進に従事している。