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 「現在16の州から統合を反対されており、訴訟になる見込みだが、結果を楽観視している」――。MWCロスの講演に登壇した米スプリントビジネスのヤン・ゲルドマッハー社長は2019年10月23日(現地時間)、登場後いきなり米TモバイルUS(T-Mobile)との統合について、こう見解を述べた。米FCC(連邦通信委員会)が2019年10月16日に、両社の統合に承認の見解を出したことを受けてのものだ。

MWCロスに登場した米スプリントビジネスのヤン・ゲルドマッハー社長
MWCロスに登場した米スプリントビジネスのヤン・ゲルドマッハー社長
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 そのうえでゲルドマッハー社長は、「両社の統合は5Gで全米をカバーするためにとても相性がいい」と強調した。統合会社は600MHz帯のローバンドと2.5GHz帯のミッドバンドを豊富に持つこととなり、ミリ波帯に頼らなくても5Gのエリアを全米に展開できるからだという。

両社の周波数は組み合わせると相性がいいという
両社の周波数は組み合わせると相性がいいという
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 スプリントは現在、米国の9都市で5Gのサービスを展開しており、「米国のような大きな国では特長の違う周波数をうまく組み合わせることで、都市部や都市部以外でも短期間にエリアを構築できる」とさらなるエリア拡大に自信を見せた。

 この結果、得られるのが「低コストによるエリア化。ひいては利用者に5Gを低価格で届けられることになる」(ゲルドマッハー社長)。かつてソフトバンクが得意としていた「価格破壊」で優位に立ち、米ベライゾン(Verizon)と米AT&Tの大手2社に巻き返しを図っていくことを示唆した。