AIや情報通信技術(ICT)、ロボットなどの最新技術を導入し、蓄積した医療・健康データの活用にも積極的な病院「スマートホスピタル」が日本各地に出現している。医療・健康データの個人による活用が進めば、病院は将来、これまでより拡大した役割を果たすようになる。患者だけを対象とするのではなく、健康な人にも密接に関わるようになる。最新技術の取り込みは、日本が直面する超高齢化社会で医療を維持させるためにも不可欠だ。効率化と医療スタッフの働き方改革は待ったなし。変革を遂げる病院とその将来像を見た。

AIや情報通信技術(ICT)、ロボットなどの最新技術を導入し、蓄積した医療・健康データの活用にも積極的な病院「スマートホスピタル」が日本各地に出現している。医療・健康データの個人による活用が進めば、病院は将来、これまでより拡大した役割を果たすようになる。患者だけを対象とするのではなく、健康な人にも密接に関わるようになる。最新技術の取り込みは、日本が直面する超高齢化社会で医療を維持させるためにも不可欠だ。効率化と医療スタッフの働き方改革は待ったなし。変革を遂げる病院とその将来像を見た。
岡山県の倉敷中央病院は、約80万人の地域住民の医療を支える中核病院。周囲の病院と連携してカルテ情報を共有するシステムを導入するなど、データ活用に積極的だ。健康診断のデータなどをAI(人工知能)で分析し、将来的な疾病リスクを提示するサービスも開始した。
若手の看護師が患者の様子を音声で記録する。すると装着しているヘッドセットから、「黄疸(おうだん)は出ていますか」「熱はありますか」とアドバイスが聞こえる。看護師にアドバイスした声の主はAI。こんな時代が近付いている。AIやロボット、情報通信技術(ICT)などの先端技術を導入し、病院が変わり始めてい…
「医療を中心としたプラットフォームを構築できれば社会システムを変革できる。GAFA〔米グーグル(Google)、米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)、米フェイスブック(Facebook)、米アップル(Apple)〕にも対抗できる」――。こう主張するのは、医療法人社団KNI(東京都八王子…
最新技術を導入し、蓄積した医療・健康データの活用に積極的な病院「スマートホスピタル」が日本各地に出現している。データを活用することで病院は今後、患者だけを対象とするのではなく、健康な人とも密接に関わっていく。健康診断や検査、治療のデータを個人がいつでも閲覧できるようになり、積極的に健康管理に利用す…