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 ダイハツ工業とトヨタ自動車が2019年11月5日に日本で発売した新型の小型SUV(多目的スポーツ車)「ロッキー/ライズ」は、ダイハツの車両開発・生産手法「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」に基づく軽量・高強度ボディーを適用し、質量の増加を抑えながら衝突安全に対応した(図1)。

ロッキー
図1 ダイハツの小型SUV「ロッキー」
(撮影:日経Automotive)
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 DNGA適用車の第1弾であるダイハツの新型軽自動車「タント」は、引っ張り強さが1.2GPa級の高張力鋼板(冷間プレス材)をボディー骨格に使う。DNGA適用車の第2弾となる今回の小型SUVは、980MPa級以下の使用を中心としながら、タントのボディー骨格とは異なる手法で衝突安全に対応した。

 小型SUVのボディー骨格への高張力鋼板の使い方を具体的に見ると、側面衝突時に乗員室を変形させないため、センターピラーやフロントピラー、サイドシルなどに980MPa級を使った。車両の前後に通るフレームやセンターピラーの根元などは590MPa級、リア・クォ-ター・パネルなどは440MPa級である(図2)。

小型SUVのボディー骨格
図2 小型SUVのボディー骨格
(撮影:日経Automotive)
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 これに対して、タントのボディー骨格ではセンターピラーに1.2GPa級、フロントピラーやサイドシルなどには980MPa級と780MPa級を使う(図3)。小型SUVの場合、センターピラーの強度がタントより低いため、側面衝突に対する安全性が低下する恐れがある。

新型タントのボディー骨格
図3 新型タントのボディー骨格
(撮影:日経Automotive)
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