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PCIe/NVMe SSDの選択肢が増加
PCIe対応SSDの選択肢が増えたのも、2019年になってから見られるようになった傾向だ。2018年までは、ハイエンドはPCIe、普及価格帯はSerial ATA 6Gb/sを採用する傾向が高かったが、最近はPCIeを採用しながら比較的安価な製品が増えてきている。
中にはQLC NANDフラッシュメモリー(後述)を搭載した製品もある。さらにPCIeでもPCIe 3.0x4ではなく、2レーンのPCIe 3.0x2(理論上の上限帯域は約2Gバイト/秒)に対応した製品もあり、PCIe対応SSDは超高速の製品ばかりではなくなってきている。
なおPCIe対応SSDは「NVMe SSD」と呼ばれることも多い。両者は実質的に同じものを指している。インターフェースがPCIe、PCIeストレージに最適化したコマンドプロトコルがNVMe(Non-Volatile Memory Express)という関係だ。
過渡期にはPCIe対応SSDでSerial ATAストレージ向けのAHCI(Advanced Host Controller Interface)プロトコルを使っている製品があったが、今ではPCIe対応SSDといえば、ほぼ全てがNVMeプロトコルを利用している。
なお「M.2」はフォームファクター(形状)の規格である。PCIe 4.0対応製品含め、PCIe SSDの多くがM.2フォームファクターを採用しているが、M.2 SSDでSerial ATAインターフェースの製品もあり、「M.2 SSD」というだけではインターフェースがどちらかは分からない。