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 「この年齢になって初心者向けの解説書を会社で読むのは、少し恥ずかしいかな」。こう照れながら話すのは、鹿島機械部自動化施工推進室の菅井貴洋氏(36歳)だ。

鹿島機械部自動化施工推進室の菅井貴洋氏。1983年宮城県生まれ。2008年3月に東北学院大学大学院工学研究科土木工学専攻を修了し、同年4月に鹿島入社。湯西川ダムや五ケ山ダム、新桂沢ダムなど、主にダムの建設現場を担当。19年3月に自動化施工推進室へ異動し、成瀬ダム建設現場への「クワッドアクセル(A4CSEL)」導入に携わる(写真:日経コンストラクション)
鹿島機械部自動化施工推進室の菅井貴洋氏。1983年宮城県生まれ。2008年3月に東北学院大学大学院工学研究科土木工学専攻を修了し、同年4月に鹿島入社。湯西川ダムや五ケ山ダム、新桂沢ダムなど、主にダムの建設現場を担当。19年3月に自動化施工推進室へ異動し、成瀬ダム建設現場への「クワッドアクセル(A4CSEL)」導入に携わる(写真:日経コンストラクション)
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 大学では土木工学を専攻。2008年の入社後は、主にダムの建設現場で施工管理に携わってきた。しかし、土木一筋だったキャリアから一転し、19年3月に自動化施工推進室へ異動。情報システムや機械など、専門外の分野を学ぶ必要が生じた。

 この異動は、「新しいことに挑戦するのが好き」と言う菅井氏のたっての希望だった。入社時に配属された湯西川ダム(栃木県)を皮切りに、五ケ山ダム(福岡県)、鶴田ダム(鹿児島県)、新桂沢ダム(北海道)と各地のダムの建設現場を担当。それらの現場で自動化技術を間近で見て、自分も当事者として開発に携わりたいと思うようになった。

 最初の湯西川ダムではケーブルクレーンに自動運転の技術を導入しており、菅井氏は当時から興味を持って見ていた。ただ、直接携わりたいと強く望むようになったのは、五ケ山ダムがきっかけだ。

 五ケ山ダムに導入したのは、鹿島が開発を進める次世代建設生産システム「クワッドアクセル(A4CSEL)」。ブルドーザーなどの重機を自律運転させ、オペレーター無しで施工するシステムだ。菅井氏は、鹿島の技術陣が五ケ山ダムの現場を使ってシステム開発を進めているのを見た。

 「それぞれの重機が決まった動作をして、動きに無駄がないことが衝撃的だった」と菅井氏は振り返る。これならば、オペレーターの技量で作業効率が左右されない。

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