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 「プロポーザルの仕様書には、発注者の思いが詰まっている。自分が管理技術者として応募し、特定された案件は、いずれも仕様書を丹念に読み込み、そこにプラスアルファを加えた提案だった」。オリエンタルコンサルタンツ関東支社の金野拓朗氏は、こう自己分析する。

 この1年間に「質の高い公共デザインの実現手法に関する調査業務」などプロポーザル3件、総合評価落札方式1件を受注。「勝敗は半々ぐらい」(金野氏)とはいえ、これだけの特定を勝ち取るのは簡単なことではない。

オリエンタルコンサルタンツ関東支社の金野拓朗氏。1987年東京都生まれ。2011年3月に東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻を修了し、同年4月にオリエンタルコンサルタンツ入社。管理技術者として1年間にプロポーザル3件、総合評価落札方式1件を受注。2018年グッドデザイン賞や2018年土木学会デザイン賞など多数の表彰受賞歴を持つ(写真:三上 美絵)
オリエンタルコンサルタンツ関東支社の金野拓朗氏。1987年東京都生まれ。2011年3月に東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻を修了し、同年4月にオリエンタルコンサルタンツ入社。管理技術者として1年間にプロポーザル3件、総合評価落札方式1件を受注。2018年グッドデザイン賞や2018年土木学会デザイン賞など多数の表彰受賞歴を持つ(写真:三上 美絵)
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 金野氏が常に自戒しているのは、自己満足に陥らないことだ。「特定に至らなかった提案は、発注者の思いをくみ取りきれずに、自分の良かれと思う項目だけを盛り込んだ視野の狭い内容だった」と振り返る。

 特に、管理技術者になった当初は2回連続で特定を逃した。3回目に挑戦したまちづくり案件では、その反省を踏まえて積極的に社内で助言を仰いだ。

 官民連携やエリアマネジメントについては地域活性化推進部のメンバーに、環境アセスメントの事業スケジュールについては環境部のメンバーにそれぞれ相談。他にも社内各所の知見を提案に盛り込んだことが奏功し、初めて特定を勝ち取った。

 ユニークなのは、社内を巻き込む方法だ。正式な社内プロジェクトを立ち上げると、関係部署が多くなって人数が増えてしまう。ミーティングのスケジュール調整や配布資料の準備などに手間がかかり、プロジェクトメンバーの負担も増える。

 そこで、金野氏は自分が司令塔になり、聞きたいときに聞きたい相手を直接訪ねて教えを請い、それぞれの意見を集約して全員へ展開するスタイルを取っている。その方が効率的だからだ。

 「個人的に聞きに行くと、面識のない人でも嫌な顔をせず、親切に教えてくれる」と金野氏。

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