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 ガラス大手のAGCがRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の展開を加速している。全社のデジタルトランスフォーメーション(DX)と一体で進め、利用部門の理解を得ている。今後は工場の生産管理などに適用領域を広げていく考えだ。

旭硝子から2018年7月にAGCに社名を変更した
旭硝子から2018年7月にAGCに社名を変更した
(出所:AGC)
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 AGCは2019年12月末時点で年間4700時間程度のPC作業をRPAによって自動化した。ソフトロボの台数は90台だ。業務別の内訳をみると、購買が4台、製造が1台、販売・マーケティングが6台、出荷・物流が15台、会計や共通が64台だった。開発ツールはNTTデータの「WinActor」を採用した。2020年末に年間1万時間の削減を目標に掲げる。

 例えば、各部門の担当者が物品の購買依頼データをERP(統合基幹業務システム)に入力する作業をRPAで代替した。AGCでRPAの「伝道師」の役割を担う土屋創経営企画本部スマートAGC推進部企画・管理グループマネージャーは「一部の部門で導入したソフトロボの他部門への横展開を考えている」と話す。

 AGCがRPAを使い始めたきっかけは、2017年にさかのぼる。経理部門がRPAの効果にいち早く目を付け、独自に試験運用を始めた。その後、情報システム部門が引き取る形で、他部門にRPAの利用を働きかけた。