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プチ外出で気分転換する

 複写機メーカーに産業医として勤務する河野慶三医師は、休日に家の中にこもっていてはいけない2つ目の理由として「ゴロゴロしていることに罪悪感を抱いてしまうこと」を挙げる。罪悪感を抱いてしまっては、体の疲労は回復しても心の疲労が取れない。

 Cさんも「家にこもっていると、何をしているんだろうと考えてしまっていた」と打ち明ける。といって、いざ何か計画を立てて出かけるのはしんどいと感じてしまう。

 そこでCさんは「“プチ外出”を心がけている」と話す。プチ外出とは、その名の通り、近所の書店に行くなど、自宅付近を出歩くだけの外出だ。「プチ外出するだけで、何かをした実感が残り、気分が晴れる」(Cさん)。

 河野医師はプチ外出について、「場を変えると、気分転換しやすい。自分で気分のスイッチをコントロールできる」とそのメリットを評価する。

人と話す機会を持つ

 家の中にこもってはいけない3つ目の理由は「人と話す機会が減ること」(河野医師)だ。自分の考えに共感してもらったり、笑ったりする機会が減ると、気分転換しづらい。心の疲労はますます取れにくくなる。そこで河野医師は「心の疲労回復のために、外出して人と会い、いろいろな話をするべきだ」とアドバイスする。

 それを実践しているのがCさんの同僚であるDさんだ。Dさんは休日になると「意識的に外出して人に会うようにしている」という。過去の経験から「家にいて時間を過ごすより、外出して友人に会う方が、明らかに気持ちが晴れやかになる」と気づいたからだ。それ以来「多少無理しても休日には外出して友人と会うようにしている」とDさんは話す。

 1人暮らしではなく、家族と暮らすITエンジニアも同様だ。パッケージ開発ベンダーに勤務するITエンジニアのEさんは、「土日はできるだけ車で家族と出かけるようにしている」という。「車内では、出かけている高揚感もあって会話が弾む。これがとてもいい気分転換になっている」と、会話の重要性を指摘する。