橋の定期点検が1巡して、いざ補修へ――。全国の自治体で「点検率ほぼ100%」という数値から、順風満帆そうに見える橋の維持管理。ただし、現場では大げさな診断や過大な補修設計、不適切な対処による再劣化など多くの課題が露呈している。限られた予算を効率的に使うためには、今以上に発注者や建設コンサルタントなどの研さんが不可欠だ。現場から上がる「まずい実例」を基に、地方における橋の診断・補修の在り方を探った。

- 大げさな診断、健全度「II」なのに「III」を付ける(12/2)
- 点検者が困惑、マニュアルにない「変な橋」(12/4)
- 見た目は普通、中身は変な橋の診断方法(12/9)
- 点検でノーマークの存在、赤線に架かる橋(12/11)
- 「とにかく全て直す」では橋の予算が破綻(12/17)
- もう再劣化! 要因を止める補修設計のコツ(12/19)
- すごい自治体、点検で簡易補修で進む直営化(12/24)