テスラ モデル3には車載ディスプレーとして運転席と助手席の間に設置された15型のタッチパネル式ディスプレーがある。インテリアの中にボタン類はほとんどなく、運転以外の操作はほぼここで完了する。
カーナビゲーションシステムはもちろんのこと、オーディオ、エアコンの温度・風量・方向、Webブラウジング、シートヒーター、トランクのロック解除、ライトなどの操作が可能である。また、このディスプレーは、速度メーターも兼用しており、速度のほか、電池残量、自動運転の状況などの把握ができる。
興味深いのは、このタッチパネル式ディスプレーには、内部に画面描画を行うためのプロセッサーチップや、通信のためのチップを持たないこと。タッチパネルの信号の取得と送信、表示に徹している。このタッチパネルディスプレーは、いわゆる、“シンクライアント”の端末なのだ。
サーバーに当たる部分は、別途用意された車載コンピューター内にあるメディアコントロールユニット(MCU)という基板で担っている(関連記事)。