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 低価格PCの中には「eMMC」というストレージを搭載したものがある。eMMCも構造的にはSSDと同じで、コントローラーとフラッシュメモリーで構成されている。ただし接続するインターフェースが異なる関係で、SSDより読み書き性能が低い。

 一方2.5インチHDDの中には、制御用のコントローラーと記録用の磁性体が塗布された円盤、そして読み書き用のヘッドが組み込まれている。CPUとHDDはコントローラーチップを通じてファイルをやりとりする。ファイルの情報は円盤上に磁気情報として書き込まれる。

基板が一枚組み込まれているだけのSSDに比べ、HDDは複数の円盤やモーターヘッドなど複雑な構造になっている
基板が一枚組み込まれているだけのSSDに比べ、HDDは複数の円盤やモーターヘッドなど複雑な構造になっている
(出所:米ウエスタンデジタル)
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 こうした構造の違いにより、SSDはHDDに比べて衝撃や振動に対する耐久性が非常に高い。HDDはちょっとした振動でヘッドが円盤に接触して傷が付き、ファイルの読み書きができなくなってしまう場合がある。しかしSSDではそうした心配はいらない。

 またSSDの読み書き速度は、HDDに比べると圧倒的に高速だ。下の表に、最新のM.2対応SSDと2.5インチSSD、2.5インチHDDの読み書き速度の比較テスト結果をまとめた。数字が大きいほど性能が高い。

最新のM.2対応SSDと2.5インチSSD、2.5インチHDDの読み書き速度を比較
最新のM.2対応SSDと2.5インチSSD、2.5インチHDDの読み書き速度を比較
検証環境はCPUがCore i5-9400、マザーボードがROG Strix Z390-F Gaming、メモリーがW4U2666CM-8G(8Gバイト×2枚)、OS用ストレージはWindows 10 Pro 64ビット版をインストールしたWD Black SN750 NVMe WDS500G3X0Cを使用。ひよひよ氏作の「Crystal Disk Mark 7.0.0」を使い「SEQ1M Q8T1」で測定した値を比較した
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 Windows 10やアプリを利用するためには、ファイルをストレージから読み出す必要がある。ストレージの読み書き性能はOSやアプリの使用感に直結するため、SSDをシステムストレージとして搭載するノートPCは、非常に快適に利用できる。かつ衝撃にも強い。普段使いのPCはもちろん、必ず安定した場所を確保できるとは限らない出先で使うモバイルノートPCは、SSD搭載モデルを選択して得られるメリットが非常に大きい。