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大容量ファイルをたっぷり保存したいならHDD搭載モデル

 このようにSSD搭載モデルのメリットは非常に大きいのだが、HDDにかなわない部分もある。それは「容量」だ。

 例えば1万円で購入できるパソコン自作ユーザー向け2.5インチSSDの容量は、2019年秋の実勢価格で考えるとおおむね500G~1Tバイトといったところだ。より高速なM.2対応SSDは、250G~500Gバイトが相場と言ってよい。

 しかし2.5インチHDDであれば、2Tバイトのモデルを購入してもお釣りが来る。さらにデスクトップPCでよく利用される3.5インチHDDやUSBの外付けHDDであれば、4Tバイトのモデルを購入できる。

2.5インチHDDはSSDに比べるとコスト当たりの容量が大きい
2.5インチHDDはSSDに比べるとコスト当たりの容量が大きい
(撮影:竹内亮介)
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 音楽ファイルや動画ファイル、RAW形式のデジタルカメラ画像などを大量に保存しておきたいなら、SSDでは容量が足りなくなる可能性がある。こうした用途ならばHDD搭載モデルを選択したい。オフィスや自宅で据え置き型のPCとして使うなら、移動時に衝撃を受けることも少ないし、振動に弱い点をあまり気にしなくてもよい。

 また、HDDを搭載するノートPCは安い傾向にある。ノートPCの価格はストレージで決まるわけではないものの、おおむね「SSDを搭載する高性能モデル」と、「HDDを搭載する比較的低価格なスタンダードモデル」という二つのレンジに分かれる。モバイル用途で使うならSSDは大前提だが、据え置きで使うなら安いHDDモデルを選ぶのも一つの手だ。

 「システムドライブは高速なSSD、自分で作成したファイルは大容量のHDDに保存」という両者のいいところ取りができるノートPCもある。例えばマウスコンピューターの「m-Book F576SD-S2」は、システムドライブとしてSSDを標準搭載。この他に、直販サイトでの購入時にカスタマイズメニューからデータドライブとしてHDDを追加できる。

マウスコンピューターの「m-Book F576SD-S2」は、購入時にカスタマイズメニューで様々なストレージ構成を選択できる
マウスコンピューターの「m-Book F576SD-S2」は、購入時にカスタマイズメニューで様々なストレージ構成を選択できる
(出所:マウスコンピューター)
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 液晶サイズが14~15型で、仕様をカスタマイズできるタイプのノートPCでは、こうしたオプションを利用できることが多いので試してみるといいだろう。こうしたオプションが利用できないノートPCでも、据え置きで利用するなら外付けHDDでファイル保存用の容量を増やせる。

■変更履歴
公開当初、2ページ目にある表中の5カ所で、単位を「バイト/秒」としていましたが、正しくは「Mバイト/秒」です。おわびして訂正します。表は修正済みです。 [2019/12/6 16:30]
竹内 亮介(たけうち りょうすけ)
毎日コミュニケーションズ、日経ホーム出版社、日経BP社などを経てテクニカルライターとして独立。PC、モバイル、家電などのIT機器の評価記事や解説記事を新聞、専門誌やオンラインメディアに執筆している。