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 暗号化したリムーバブルメディアは、読み書き速度が暗号化する前よりも下がる。暗号化処理が発生するため、これは避けられない。ただし驚くほど低下するわけではないと考えていいだろう。

 試しに、手元にあったUSBメモリーの読み書き速度を、BitLocker To Goによる暗号化前と暗号化後に測定して比較してみた。以下にその結果を示した。おおむね10%前後の性能低下はみられたが、体感上は違いがなかった。

暗号化前のUSBメモリーの性能。ひよひよ氏作「CrystalDiskMark」を使用して性能を測定した
暗号化前のUSBメモリーの性能。ひよひよ氏作「CrystalDiskMark」を使用して性能を測定した
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暗号化後のUSBメモリーの性能
暗号化後のUSBメモリーの性能
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 ハードウエアのセキュリティー機能を組み込んだUSBメモリーもある。例えばエレコムの「MF-FPU3032GBK」(実勢価格は9000円前後)では、本体にタッチ式の指紋センサーを搭載する。登録した指紋で認証しない限り、USBメモリー内に設定された「Secure領域」にアクセスできない。

 バッファローの「RUF3-HSTV」(32GBモデルのRUF3-HS32GTVは実勢価格2万3000円前後)シリーズのように、USBメモリー内にマルウエアチェック機能を組み込み、付属アプリでBitLocker To Goのようなパスワードによるアクセス保護にも対応する製品もある。高価ではあるが、重要なデータを持ち歩く機会が多いなら検討すべきだろう。

指紋認証機能を搭載するUSBメモリー「MF-FPU3032GBK」
指紋認証機能を搭載するUSBメモリー「MF-FPU3032GBK」
(出所:エレコム)
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竹内 亮介(たけうち りょうすけ)
毎日コミュニケーションズ、日経ホーム出版社、日経BP社などを経てテクニカルライターとして独立。PC、モバイル、家電などのIT機器の評価記事や解説記事を新聞、専門誌やオンラインメディアに執筆している。