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ギガビットイーサネット経由なら使い勝手は内蔵ドライブと同等

 今回は3TバイトのHDDを4台組み込み、SynologyオリジナルのRAID機能「SHR」で一つの大きなストレージを作ってみた。DiskStation DS918+は様々なRAID機能に対応しているが、ディスクの保護とドライブ容量のアップグレードのしやすさを両立するSHRが、初心者にとっては最も使いやすいだろう。

 3Tバイト(実容量は2.73Tバイト前後)のHDDを4台組み合わせた場合、ユーザーが利用できる実容量は8.17Tバイト前後だった。本来は2.73Tバイト×4台分で10.92Tバイトだが、前述のSHRを利用するために、おおむねドライブ1台分の容量が使われる計算となる。

SHRで3TバイトのHDDを4台まとめて1台のストレージとして設定すると、8.17Tバイトの大型ストレージとして使える
SHRで3TバイトのHDDを4台まとめて1台のストレージとして設定すると、8.17Tバイトの大型ストレージとして使える
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 LAN経由でアクセスするため、読み書き速度が気になるユーザーもいるだろう。しかし最近のPCは、有線LANポートがあるとすればギガビットイーサネットに対応している場合が多い。ネットワーク全体がギガビットイーサネットに対応していれば、NAS上の共有フォルダーへのアクセス速度や応答性は、内蔵HDDやUSBの外付けHDDとほとんど変わらない。

NASの共有フォルダーには、ネットワーク経由でアクセスする。ユーザー認証は必要だが、使い方は一般的なドライブと同じだ
NASの共有フォルダーには、ネットワーク経由でアクセスする。ユーザー認証は必要だが、使い方は一般的なドライブと同じだ
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 DiskStation DS918+は、ここで紹介した共有フォルダー機能の他に、様々な機器に対応するバックアップ機能、メールサーバー機能、Webサーバー機能など多数の機能を持つNASキットだ。スマホのアプリストアに似たアプリ導入用のツールから、そうした機能を自由に追加してアップグレードできるのも面白い。

■変更履歴
公開当初、1ページ目にある表で実勢価格を「3~6万円前後」「1~3万円前後」としていましたが、正しくは「3万~6万円前後」「1万~3万円前後」です。おわびして訂正します。表は修正済みです。 [2019/12/4 22:30]
竹内 亮介(たけうち りょうすけ)
毎日コミュニケーションズ、日経ホーム出版社、日経BP社などを経てテクニカルライターとして独立。PC、モバイル、家電などのIT機器の評価記事や解説記事を新聞、専門誌やオンラインメディアに執筆している。