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クラウドストレージの便利機能に注目しよう

 最近はクラウドストレージと連携して利用する機器も多く、ユーザーはストレージがローカルとクラウド上のどちらにあるかをそれほど意識しなくてすむようになってきている。

 例えばWindows 10は、米マイクロソフト(Microsoft)のクラウドストレージ「OneDrive」と密接に連携している。エクスプローラーから直接OneDriveにアクセスして、ファイルをやりとりできる。米グーグル(Google)のAndroidスマホとGoogleドライブ、米アップル(Apple)のiPhoneやiPadとiCloudも、同じような関係にある。

エクスプローラーのナビゲーションウィンドウからOneDriveに直接アクセスできる
エクスプローラーのナビゲーションウィンドウからOneDriveに直接アクセスできる
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 OSメーカー以外が提供するクラウドストレージサービスもある。例えば前述のDropboxは、ユーザーが指定したハードウエアストレージ上のフォルダーと、インターネットを介して接続するクラウドストレージの中身を「同期」して同じ状態に保ち、どこからアクセスしても最新のファイルを利用できる。

 こうした同期サービスは、最近のクラウドストレージではほぼ標準の機能となっており、OneDriveも同じ機能をサポートしている。

 離れた場所にいるユーザーとファイルをやりとりする際は、「共有」機能が便利だ。指定したファイルやフォルダーを他のユーザーと共有して、共同でファイルを編集したりダウンロード可能にしたりする機能である。

 OneDriveではファイルやフォルダーの右クリックメニューから「共有」をクリックすると、共有機能のダイアログが表示される。この画面でメールアドレスを入力して送信すれば、そのユーザーにファイルを共有するためのURLが記載されたメールが送信される。

ファイルやフォルダーの右クリックメニューから「共有」をクリック
ファイルやフォルダーの右クリックメニューから「共有」をクリック
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共有機能のダイアログが表示されるので、共有したいユーザーのメールアドレスを入力して「送信」を押す
共有機能のダイアログが表示されるので、共有したいユーザーのメールアドレスを入力して「送信」を押す
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 「リンクのコピー」ボタンを押すと、ファイルを共有するためのURLが表示される。「LINE」や「Slack」などのメッセンジャーサービスを利用しているユーザーと共有したい場合は、このURLを「コピー」ボタンでクリップボードに取り込み、タイムラインにペーストして告知するとよい。

前の画面で「リンクのコピー」ボタンをクリックすると、ファイルやフォルダーを共有するためのURLが表示される
前の画面で「リンクのコピー」ボタンをクリックすると、ファイルやフォルダーを共有するためのURLが表示される
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 ビジネスで使うなら「ファイルの履歴」機能にも注目したい。サービス側で、ファイルを最新版に更新していく過程の編集状況を、規定の回数まで履歴として保存している。間違ってデータで上書きしてしまったり、うっかりファイルを消去してしまったりしても、履歴情報から正しいファイルを書き戻して復旧できる。

ファイルの右クリックメニューから「バージョン履歴の表示」をクリック
ファイルの右クリックメニューから「バージョン履歴の表示」をクリック
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履歴情報が一覧表示される。復旧したいバージョンをクリックして右端のボタンをクリックするとメニューが表示されるので、「復元」をクリック
履歴情報が一覧表示される。復旧したいバージョンをクリックして右端のボタンをクリックするとメニューが表示されるので、「復元」をクリック
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 OneDriveやDropboxの他にも、同じような機能をサポートするクラウドストレージサービスがある。

 ビジネスユーザー向けでは、パスワード付きの共有フォルダ機能やユーザーの利用ログによる監視に対応する米ボックス(Box)の「box」が有名だ。個人ユーザー向けだと、同期対象に指定できるフォルダーの自由度が高い米シュガーシンク(SugarSync)の「SugarSync」がある。いずれも小容量で無料のプランが用意されていたり、有料プランの試用期間が設けられていたりするので、自分の使い方にマッチしたサービスを探してみるとよい。

「box」はビジネスユーザー向けにセキュリティーを重視したサービスを提供する
「box」はビジネスユーザー向けにセキュリティーを重視したサービスを提供する
(出所:米Box)
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「SugarSync」は柔軟なファイル同期メニューを用意する
「SugarSync」は柔軟なファイル同期メニューを用意する
(出所:米SugarSync)
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竹内 亮介(たけうち りょうすけ)
毎日コミュニケーションズ、日経ホーム出版社、日経BP社などを経てテクニカルライターとして独立。PC、モバイル、家電などのIT機器の評価記事や解説記事を新聞、専門誌やオンラインメディアに執筆している。