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 こうしたバックアップ機能は、OSに組み込まれたクラウドストレージだけの機能ではない。本特集で既に紹介したDropboxやSugarSyncのスマホ向けアプリも、画像やスクリーンショットを保存するフォルダを監視して自動でクラウドストレージにバックアップする機能をサポートしている。

 他のサービスでも、クラウドストレージをバックアップやアカウント回復の手段に使う場合がある。例えばLINEは、iCloudやGoogleドライブなどを利用してタイムラインの内容を保存し、新しいスマホ上で復元する機能をサポートしている。

Android向けのLINEは、Googleドライブを利用したバックアップと復元の機能をサポートする
Android向けのLINEは、Googleドライブを利用したバックアップと復元の機能をサポートする
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 クラウドストレージのストレージ領域の一部が、メールサービスで使われているケースもある。Googleドライブのストレージ領域はGmail、iCloudのストレージ領域はiCloudメールでも使用される。クラウドストレージなしには、スマホはまともに利用できないと言っても過言ではない。

容量が少ないクラウドストレージの節約技

 重要な役割を担うスマホのクラウドストレージだが、無料で利用できる領域は少ない。iCloudは5Gバイト、Googleドライブはちょっと多いが15Gバイト。後先考えずにファイルを保存し続けると、あっという間に容量が足りなくなってしまう。

 こうした事態に備えるために最も有効なのは、有料プランを導入して保存できる容量を増やすことである。iCloudは、50Gバイトまで利用できるプランだと月額130円、200Gバイトまででも月額400円で利用できる(いずれも税込み)。Googleドライブは100Gバイトまで月額250円、200Gバイトまで月額380円だ(いずれも税込み)。

iCloudやGoogleドライブは、比較的低価格なプランを用意している
iCloudやGoogleドライブは、比較的低価格なプランを用意している
(出所:米アップル)
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 どうしても無料プランで使い続けたいのであれば、クラウドストレージに保存するコンテンツを少なくする、あるいはクラウドストレージの容量を使わないようにする設定に変更しておく必要がある。

 例えばGoogleドライブは、クオリティーを制限する代わりに画像データを無制限で使用可能にする設定がある。iCloudは「iCloud写真共有」機能を利用することで、50万枚までの画像を容量にカウントすることなく保存できる。

フォトの設定にある「バックアップと同期」で、アップロードサイズを「高画質」にする
フォトの設定にある「バックアップと同期」で、アップロードサイズを「高画質」にする
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 音楽データもダイエットが可能だ。最近の音楽ストリーミングサービスは扱う楽曲数が飛躍的に増えている。サービスに加入して、今までため込んできた自分のライブラリーを持ち歩かなくなった人もいるはずだ。

 ストリーミングサービスの曲を聴く際にはダウンロードが必要になる。モバイル通信の容量が気になる人もいるかもしれない。ただしあらかじめキャッシュとしてダウンロードしておけば、再生するたびに曲をダウンロードして通信容量を消費する心配がない。

 複数のクラウドストレージを用途に合わせて使い分けるのもいいだろう。例えばWordやExcelで作ったビジネス文書は、OneDriveのアプリ版を使って保存するとよい。アプリ版のWordやExcelでは、OneDriveを標準のファイル保存先として設定しているため、ファイルを開く手間が省ける。

WordやExcelは、ファイルを開くときにOneDriveに直接アクセスできる
WordやExcelは、ファイルを開くときにOneDriveに直接アクセスできる
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