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 Raspberry PiのHATといえば、Raspberry Pi公式のSense HATを想像する読者が多いのではないだろうか。Raspberry Pi本体の上にかぶせる形で40ピンGPIOヘッダーに挿して使うアドオンボードのことだ。一般にHATは、LEDや各種センサーが盛り込まれており、物理的な電子工作なしにIoTを試せるボードとして重宝されることがある。

 今は入手困難となっているRaspberry Pi本体だが、購入の際には公認販売代理店のKSYのオンラインショップにお世話になった読者もいるのではないだろうか。そのKSYがRaspberry Pi用の「Smart Remote Control HAT」を販売した。筆者は販売開始直後に購入しいろいろと試してみたので紹介しよう。

HATとRaspberry Pi Zero W
HATとRaspberry Pi Zero W
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Smart Remote Control HATの概要

 Smart Remote Control HATは前述の通り、Raspberry Pi本体の40ピンヘッダーに挿して使うマルチセンサーHATだ。このHATの見た目の大きな特徴としては、Raspberry Pi Zeroと同じサイズという点だろう。冒頭の写真は筆者が所有していたRaspberry Pi Zero WにHATを挿したものだ。本当であれば、Raspberry Pi Zero 2 WにHATを装着した写真を掲載したかったのだが、ご存じの通り入手困難な現在、筆者はいまだにRaspberry Pi Zero 2 Wを入手できないでいる。

 このHATは、サイズはRaspberry Pi Zeroと同じとはいえ、Raspberry Pi 4 Model BやRaspberry Pi 3 Model Bでも利用可能だ。次の写真は、Raspberry Pi 4 Model BにHATを装着したものだ。

HATとRaspberry Pi 4 Model B
HATとRaspberry Pi 4 Model B
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 2023年1月現在、Smart Remote Control HAT はKSYのオンラインショップで税込み5940円で販売されている。

搭載センサー

 このHATに搭載されたセンサーなどを詳しく見ていこう。最も目を引くのは焦電センサー(人感センサー)だろう。HATの長側面の写真で右端に乗っかっているドーム状のものが焦電センサーだ。このセンサーの検知状況はGPIOを経由して取得できる。

HATの長側面
HATの長側面
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 このHATの長側面の写真の真ん中あたりにある透明な部品は、VISHAYのVEML7700-TTという環境光センサーだ。検知範囲は0~120,000 lxで、I2Cでアクセスできる。

HATの短側面
HATの短側面
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 HATの短側面を見ると黒い部品がそびえたっているが、これは赤外リモコン受光モジュールだ。「Smart Remote Control HAT」という製品名の通り、このHATは赤外線のリモコンにもなる点を売りにしている。この赤外リモコン受光モジュールから赤外線リモコンからの赤外線パターンを学習できる。赤外リモコン受光モジュールはGPIOを通して赤外線パターンを検知できる。

 赤外リモコン受光モジュールの左にはタクトスイッチが見える。このタクトスイッチの状態もGPIO経由で状態を検知できる。