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 IoT(インターネット・オブ・シングズ)がバズワードになって久しい。仕事でIoTにかかわっている読者も多いことだろう。エンジニアの中にはDIY(Do It Yourself)スマートホームに興味を持ち、自作で自宅をスマート化している方もいるだろう。

 タイトルの通り、このコラムのテーマはIoTだ。バズワードとなったIoTの範囲は多岐にわたる。この連載では、そのうち主にデバイスと通信に特化している。IoT全体を見渡すと、この連載のテーマはIoTの足回りということになる。

 ただし、この連載では、マイコンなどを使ったデバイスの自作や、はんだごてを使うようなテーマは扱わない。あくまでも既製品をいかにインテグレートできるかにフォーカスする。言い換えると、メーカー勤務でない筆者のような第三者が自由にデバイスを操れるかどうかを重視する。

 筆者は仕事でIoTにかかわることが多いが、最も頭を悩ませるのがエッジ側のデバイスだ。用途によって求められるデバイスは異なるが、そのアクセス方法も多種多様だ。さらにAPIがオープンになっているものもあれば、メーカーと交渉して情報を入手しないと扱えないものもある。通常、筆者のようなメーカー勤務でないエンジニアがIoTデバイスを扱うには、APIがオープンになっているものに限られる。さらに無線が絡んでくると、電波法の問題もあり、扱えるデバイスはさらに限られてしまう。

 これだけIoTが叫ばれメーカーがIoT製品を発売しているにもかかわらず、意外にもアクセスをオープンにしている製品は多くない。メーカーの立場になれば、デバイスアクセスの情報をオープンにせず、自社のクラウドサービスと抱き合わせたいなど、囲い込み戦略を採用する事情は分かる。製品の種類によっては、セキュリティーなどの理由でオープンにしないほうがよいものもあるだろう。

 一方で、そういった情報をオープンにすることで、草の根的にデバイスの販売に寄与する事例もあるはずだ。フィリップス(Phillips)のスマート電球「Hue」はその代表例だろう。

 このように扱えるデバイスに大きな制約はあるものの、誰でもある程度の知識があればアクセス可能なデバイスはそれなりに存在する。このコラムでは、最新のデバイスや人気が高いデバイスだけでなく、以前から存在し、ある意味、忘れ去られそうなデバイスも改めて紹介するつもりだ。また、個人的な趣味でもあるが、非常にマニアックな製品も紹介しようと思う。

 実は買うだけ買ってまだ試していないデバイスがいくつもある。読書でいうところの「積読(つんどく)」と同じ状態だ。これからもどんどん増えていくだろう。

筆者が買いためたデバイスの一部
筆者が買いためたデバイスの一部
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