スマートウオッチやリストバンドを使った健康管理は一般的になってきたものの、腕にはめるのが煩わしく感じる人も多いだろう。人によって感じ方は異なるが、指輪型なら気にならない人もいるのではないか。それをかなえてくれる製品がOura Ringだ。
今回は、Oura Ringの製品概要を紹介した後に、本コラムらしく、クラウドAPIを使って計測データを収集する方法を解説する。
この製品は一般的なスマートウオッチやリストバンドのようなアクティビティトラッカーというよりは、睡眠の計測を得意とする製品だ。
現在販売されているOura Ringは第3世代で、2021年10月から販売されている。第3世代ではかなり精度が向上したようだ。実際に筆者が試した限りでも、私がいつも使っているWithings ScanWatchの睡眠データとほとんど差はない。アプリの結果を見る限り、Oura Ringのほうが深く睡眠を分析していると感じる。
Oura Ringを試して驚いたのは、昼寝を確実に認識する点だ。お恥ずかしながら筆者はときどき椅子に座ったまま寝落ちしてしまう。これが見事に認識されている。スマートフォンで結果を見るたびに後ろめたい気分になるほどだ。
さらにOura RingにはSpO2（血中酸素飽和度）センサーも組み込まれているようだ。ただし現時点ではまだSpO2の計測は利用できない。今年に利用可能になると発表されているが、それが日本にも当てはまるのかどうかは不明だ。
Oura Ringは第3世代から月額6.99ドルのサブスクリプションになった。ただし、利用開始から6カ月間は無料なので、その点を考慮して購入したほうがよ いだろう。
指のサイズを測るSizing Kitが送られてくる
Oura Ringは公式サイトで購入できるが、英語のページのため購入のハードルは高いかもしれない。しかし、ひとたび購入してしまえば、スマートフォンアプリやWeb上のヘルプは日本語に対応しているため、安心して利用できる。
色はSilver、Black、Stealth、Goldの4種類用意されている。筆者はStealthを購入した。筆者が購入した2021年12月5日時点で、Stealthの本体価格399ドル、送料15ドルの計414ドルだった。クレジットカードの明細を見ると、為替レートは115.493円/ドルで4万7814円だった。製品は国際宅配便のDHLで送られてきたが、DHLのWebサイトにてオンラインで輸入関税および消費税3700円を別途支払う必要がある。ちなみに、StealthとGoldの本体価格は399ドルだが、SilverとBlackであれば299ドルでお安い。
Oura Ringを購入すると、まず指のサイズを測るためのSizing Kitが送られてくる。筆者の場合は12月5日に購入し12月20日にSizing Kitが到着した。購入してから約2週間というところだろうか。
Sizing Kitを使って自分にフィットするサイズを決める。私はOuraが推奨する人さし指でサイズを決めたが、実は少し後悔している。私は人さし指に指輪をはめた経験がないせいか、予想していた以上に邪魔なのだ。薬指にしておけばよかったと思っている。
話を元に戻そう。Sizing Kitが到着した当日にサイズを決めて、Oura公式Webサイトにてサイズを登録した。その後、12月25日にOura Ring本体が到着した。5日しか経過していないので、予想以上に早い到着だった。
次の写真は実際に筆者の人さし指に装着したOura Ringだ。腕にはめているのは筆者が普段から使っているWithings ScanWatchだ。
Oura Ringの内側には、さまざまなセンサーらしきものが見える。筆者はハードウエアに関しては素人だが、よくこれほど小さいデバイスにいろいろと詰め込んだものだと感心する。
Oura Ring本体が届いたら、あとは指に装着して計測するわけだが、Oura Ringのバッテリーは小さいわりにフル充電の状態から1週間ほど持つようだ。筆者の場合は毎晩入浴時に指から外して30分ほど充電していた。そのため電池切れに見舞われたことはない。
